南シナ海で米中緊張も、豪中が共同演習

「航海の自由作戦」への参加要請なし―ビショップ外相


 中国が南シナ海に建設している人工島から12カイリ以内に米海軍の艦艇が入り、米中の緊張が高まっている中で、オーストラリア海軍は艦艇を中国広東省湛江市に派遣し、11月5日から実弾発射を含む豪中共同軍事演習を行う。公共放送ABC(電子版)が報じた。

 オーストラリア海軍が中国に派遣するのは、「HMASスチュアート」と「HMASアランタ」の2隻のフリゲート艦。オーストラリアのマリース・ペイン国防相は29日、「南シナ海での10月27日の米国の行動以来、2隻のスケジュールに変更や遅延はない」と述べ、以前から計画されていた共同軍事演習を予定通り行う方針を明らかにした。

 ジュリー・ビショップ外相は同日、メルボルンで記者団の質問に「我々は米国海軍とも中国海軍とも共同訓練を行うことによって、地域(の安全保障に)に引き続き貢献していく」と表明した上で、「我々は国際法に則って航行の自由と飛行の自由という根本的な原則を堅持する」とも述べた。外相は、現時点でオーストラリアは南シナ海で同盟国の米国が行っている「航海の自由作戦」への参加要請を受けておらず、参加する計画もないとしている。

 オーストラリア海軍は2011年、西側諸国として唯一、中国海軍との実弾訓練に参加している。米中緊張が高まるタイミングで、あえて豪中軍事演習を行うターンブル政権の真意が注目される。


新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る