メルボルン・カップと利下げ、オッズは?

豪準備銀、あすの理事会で金融政策決定


 豪州国内最大の競馬のG1レース「メルボルン・カップ」と並ぶ注目のイベントが11月3日、開かれる。豪準備銀行(RBA=中央銀行)が月次の理事会を開催し、現行2.0%の政策金利の追加引き下げに踏み切るかどうかを決める。公共放送ABCによると、10月30日時点の市場予想は、「据え置き」が51%、「利下げ」が49%とほぼ五分五分だった。

 利下げ予想の背景には、主な指標で豪州経済の減速基調が鮮明になっていることがある。今年4〜6月期の国内総生産(GDP)の実質成長率は前期比0.2%増、前年同期比2%増に鈍化し、長期トレンドとされる3%台前半を大きく下回る状態が続いている。9月の失業率は6.2%(前月比横ばい)と6%台で高止まりしている。

 また、国内4大銀行大手が10月23日までに金利変動型住宅ローン利率の引き上げを発表したことで、住宅市況の軟化が予想されていることも、利下げ圧力の1つになると見られている。10月28日発表の今年7〜9月期の消費者物価指数(CPI)の上昇率も、前期比0.5%の上昇、前年同月比1.5%の上昇と市場予想を下回った。景気減速と低インフレが改めて浮き彫りになり、利下げ予想が強まった。



残弾温存の可能性も


 一方、金融政策の「残弾が少ない」ことから、利下げを見送るとの見方も有力だ。西側の主要先進国と比較すると高いとはいえ、豪政策金利は既に現行制度下で史上最低の2.0%まで下がっている。

 RBAは今後の金融政策発動の効果を高めるため、今回は残り少ない弾を温存する可能性がある。1年で一番消費が活発になるクリスマス・シーズンと米国の利上げが予想される12月に利下げを先送りするかもしれない。中国経済の減速スピードや米利上げの時期を見計らいながら、RBAは慎重な舵取りを迫られている。

 RBAの発表は3日午後2時30分に行われる。RBAの理事会は休暇期間中の1月を除く毎月第1火曜日に開催され、毎年11月の第1火曜日に開かれるメルボルン・カップと重なる。主な経済指標が出そろい、クリスマス・シーズンも控えていることから、これまで金利の変更が行われることが多い。



日本馬フェイムゲームが一番人気


 なお、賞金総額640万ドルの第7レース「メルボルン・カップ」は午後3時に出走する。ギャンブル・サイト「TAB.COM.AU」(2日午後3時30分時点)によると、一番人気は日本馬の「フェイムゲーム」で、オッズは単勝で4.2倍となっている。


新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る