各地で反イスラム集会、メルボルン郊外で6人逮捕

人種差別反対の左派団体と小競り合い


 パリ同時多発テロを受けて、反イスラムを掲げる市民団体が22日、オーストラリア国内各地で集会を開いた。メルボルン西部メルトンでは、保守系団体「リクレーム・オーストラリア」(オーストラリアを取り戻せ)がデモを行い、これに対抗する左派グループ「ノー・ルーム・フォー・レイシズム」(人種差別に余地はない)と衝突した。VIC州警察は6人を逮捕した。公共放送ABC(電子版)が伝えた。


 メルトン市役所前には、リクレーム・オーストラリアを支持する市民約500人がオーストラリア国旗を掲げて集まり、イスラム教徒の移民受け入れ反対や地元で計画されているモスク(イスラム教の礼拝堂)の建設中止などを訴えた。一方、ノー・ルーム・フォー・レイシズム側の参加者も数百人に達し、「イスラム教徒は歓迎する。人種差別は歓迎しない」などと連呼して気勢を上げた。


 警察はバリケードを設置して衝突の回避を試みたが、双方の勢力が一部で小競り合いとなり、鎮圧に催涙スプレーを使用した。この際に抵抗した6人のデモ参加者の身柄を拘束した。


 シドニー市内中心部のマーティン・プレースでも、リクレーム・オーストラリアの支持者が反イスラムのプラカードを掲げて集会を開いた。同団体の創設者はスピーチで「国産テロの脅威に対して立ち上がった。連邦警察が現在、400人の要注意人物を監視しているというのに、パリのような事件がオーストラリアで起こらないとなぜ言えるのか」などと述べた。


 これに対して、社会主義団体や労組、環境保護派、先住民団体、イスラム団体なども集まり、人種差別反対を訴えた。NSW州警察の警官隊は双方のグループを約100メートル引き離したため大きな混乱はなかった。ただ、反人種差別のグループの一部が通りを行進して警官隊と衝突する一幕もあった。

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