五郎丸、まずまずの実戦デビュー

goromaru after game
試合後、ピッチ上でファンに囲まれる五郎丸(写真:植松久隆)

 ラグビー日本代表の五郎丸歩(29歳・QLDレッズ)が、遂に”豪州デビュー”を果たした。

 12日夜、本拠地ブリスベンで行われたブランビーズとのトレーニングマッチで後半29分に交代出場。10分少々の短いプレー時間ながら、鋭いタックルなど守備で貢献。さらに、試合終了直前には、味方のトライで得たコンヴァージョンを難なく決めて2得点。世界最高峰のスーパー・ラグビー(SR)開幕に向け、まずまずの滑り出しを見せた。

 予想よりも遅い時間でのデビューだった。リチャード・グラアム監督は、先日の会見で「20分から30分試したい」と起用を明言。同監督から同じことを伝えられていた五郎丸も「ずっと待っていた」と、出場を心待ちにしていた。

 背番号23を付けた五郎丸が最初にピッチに足を踏み入れた時、スタジアムの電光掲示板は後半「29分45秒」を指していた。場内アナウンスが「GOROMARU!」の名前を告げると、この日一番の歓声がスタジアムを包んだ。試合後、「日本人の方々が声援を送ってくれたんだろう」と謙虚に語ったが、あの大歓声には新加入の日本代表FBへの多くの地元レッズ・ファンの歓迎と期待が込められていた。

 この日は、11‐31と大きくリードされての途中交代出場。終始、押され気味の展開に攻撃ではほとんどボールに触れることはできなかった。それでも、相手の突進を鋭いタックルで止めるなど守備で存在感を見せた五郎丸に試合終了間際、さらなる見せ場が用意されていた。

 試合時間の終了を告げるブザーが鳴り響いた後のラスト・ワンプレー。レッズのWGナブイが中央にトライ。その後の真正面からのゴール・キックを任された五郎丸は、そのキックをお馴染みのポーズを出すまでもなく難なく決めて、2得点。自らのデビュー戦で、最低限の数字を残した。

「多くの方が見ていたので、まずは初戦で(キックを)蹴れたことを嬉しく思う」と語った五郎丸は、試合後、ピッチが解放されて雪崩れ込んだファンに十重二重に囲まれてのサインや写真撮影に大忙し。

 試合後の会見で、当地の日系コミュニティへのメッセージとして、「(本拠地の)サンコープ・スタジアムをはじめ、オーストラリアで1試合でも多く試合に出られるように頑張りたい」と力強い言葉で抱負を語った。次戦、SR開幕戦となるアウェーでのワラタス戦(27日・シドニー)では、その雄姿をもう少し長く拝めるだろうか。
 (ブリスベン本紙特約・植松久隆)

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