シドニー都市部にわずかに残る原生林、州政府が伐採

住民座り込みで道路建設車両置き場に抗議

 9月8日、シドニー南部のウォライ・クリークでシドニー都市部にわずかに残る原生林を自動車道路網、ウェストコネックス建設の車両置き場として伐採が進んでおり、反対派住民は7日から座り込みや身体を縛り付けるなどして工事妨害を続けている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この林はクックス川や道路に挟まれた小さな木立だが元はこの地域全体を覆っていた森林のわずかな生き残りで、環境保護団体によれば、都市部に残されたクックス川/カスレー・アイアンバーク・バイオリジョンであり、都市開発の結果絶滅の危機に瀕している。

 7日には1.4ヘクタールの森の大部分が伐採されており、8日は20人余りの反対派住民が現場に集まり、抗議行動を再開している。

 クックス川、M5、ゴルフ場などに近く、これまで開墾されずに残っていた森は、ウェストコネックス建設の車両置き場建設に先立って伐採された樹木が運び出されている。

 ウォライ・クリーク保存協会のデブ・リトル会長は、「子供の頃からこの森に親しんできた。車両置き場は隣接のゴルフ場に設置することもできたはず」と語っている。また、野生動物救助グループのWIRESも、「現場に待機していたが、森の動物はまったく現れなかった。この森にはフクロウも棲息しているはずなのだが」と語っている。

 ABC702に出演したマーク・スピークマン環境相は、「問題の森は1.4ヘクタール。シドニー盆地には1,000ヘクタールを越えるアイアンバークの森があるのだが。M5に隣接したその森は保存するのに最適というわけではないし、余りにも小さい。むしろどこか他のアイアンバーク原生林を保護することで相殺できるではないか」と発言した。

 これに対して、リトル会長は、「他に広い土地を保存して相殺するというのは奇妙な話だ。絶滅に瀕しているアイアンバークの森が他にあるなら、相殺などといわず、それも保存すればいいではないか」と発言している。
■ソース
Woman chained to Wolli Creek tree as WestConnex forest clearance enters second day

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る