【連邦予算案】2017/18年度の成長率は2.75%に加速へ

けん引役は資源投資から多様化–経済見通し

 連邦政府は9日、新年度予算案の前提となる経済見通しを発表した。これによると、実質国内総生産(GDP)の成長率は、2016/17年度に1.75%で底を打ち、17/18年度は2.75%、18/19年度は3%と加速する。16/17年度にサイクロンの被害を背景に減速した後、再加速する。

 家計支出(個人消費)も16/17年度2.5%、17/18年度2.75%、18/19年度3%と加速する見通し。消費者物価指数は16/17年度2%、17/18年度2%、18/19年度2.25%と、豪準備銀行(RBA)がインフレ目標とする「2%台」の前半で推移する。失業率は16/17年度5.75%、17/18年度5.75%、18/19年度5.5%と大幅な改善は期待できない。

 一方、12年以降の資源価格の急落を受けて大幅な減少を続けていた資源部門の投資は、16/17年度マイナス21%、17/18年度マイナス12%、18/19年度マイナス3%と次第に下げ幅を縮小する見通し。予算書は「資源部門の事業投資の落ち込みが弱まるとともに、個人消費と資源部門以外の事業投資が景気の再加速をけん引するだろう」と予想した。

 史上最低水準の政策金利(現在1.5%)も「家計や企業の資金調達コストを抑え、成長を下支えしている」と指摘した。豪ドル安も経済に好影響を与えている。豪ドルは対米ドルで2011年のピーク時と比較して約30%低い水準で推移。予算書は「このことが、資源部門への投資がけん引する成長から、より幅広い分野に根付いた成長への転換を促している」と分析した。



■連邦予算書第1章
Budget Strategy and Outlook Budget Paper No.1 2017‑18

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