ウーバー普及でタクシー運転手が悲鳴

WA州政府は救済策を検討中

 ライドシェア(相乗り)サービス大手の米ウーバー・テクノロジーの配車サービスの普及によって、タクシー運転手が大きな打撃を受けている。売上が大幅に減り、「タクシー・プレート」と呼ばれる個人タクシーの営業権の相場も急落しているためだ。公共放送ABC(電子版)が伝えた。

 パースで個人タクシーを営む女性ドライバーのデブ・パパマイケルさん(57)は6年前の2011年、銀行でローンを組んで、32万ドルでタクシー・プレートを購入した。ところが、その後、ウーバーが急速に普及し、最近は真夜中まで運転しても1日当たり100ドル以上稼ぐことが難しくなってきた。ローンの支払いが滞ってきたため、銀行は担保の自宅の差し押さえを検討している。家を追われれば、パパマイケルさんはいっしょに住んでいる娘と娘婿、孫とともに路頭に迷うことになるという。

 WA州政府は先に、困窮するタクシー運転手への救済策を検討すると発表。ウーバーの普及によって急落したタクシー営業権を従来の価格で買い戻す制度を導入する方針を示した。財源として、配車サービスへの課税も視野に入れている。

 ABCによると、同州のタクシー営業権の相場は、ウーバーのサービス開始前は20万〜30万ドルだったが、現在では10万ドル以下にまで下落しているという。

 州政府は年内をメドに救済策をまとめる方向だが、パパマイケルさんは「州政府が何らかの救済策を導入してくれなければ、私はもう終わり。(救済策は)今すぐ必要だ。決まったころには、私は公園のベンチで寝ているかもしれない」と話している。



■ABC News
Perth taxi drivers in despair over Uber cling to last hope of compensation

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