「バイキー」構成員、全豪に4,000人超

規制強化も反対集会や訴訟で対抗

 シドニーの犯罪組織「バイキー」による脱退者へのリンチ事件が2日、明るみに出た。主要先進国の中では比較的治安が良いとされる豪州だが、違法行為を資金源とする反社会的集団が暗躍しているのは、他国と同じ。「バイキー」と呼ばれる「アウトロー・モーターサイクル・ギャング」もその1つだ。

 ハーレー・ダビッドソンに代表される主に米国製の大型2輪車に乗り、黒の革ジャンパーやタトゥーに組織の紋章を入れているのが特徴。1950〜60年代の米国発祥だが、世界各地に支部や独立組織がある。

 豪犯罪情報委員会によると、豪国内には現時点で40団体、4,425人(準構成員を含む)がいる。地下に潜っているイタリア系マフィアなどと比較すると、ホームページやフェイスブック・ページを公開するなど公然と活動している団体が多い。

 銃器や麻薬の取引などの違法行為が資金源とされ、組織間の抗争事件もたびたび起こしている。一般人が犠牲になったバイキーの抗争事件としては、1984年の「ミルペラの虐殺」が有名だ。シドニー南西部ミルペラで対立組織同士の銃撃戦となり、流れ弾に当たった無関係の14歳の少女を含む死者7人、負傷者28人を出した。

 この事件は銃規制の強化につながったが、バイキーの勢力は現在も衰えていない。各州は近年、主な団体を犯罪組織に指定したり、チームのユニフォームを着て集団で酒場に入店することを禁じたりと法規制を強化している。しかし、バイキー側も反対集会を開いたり、法廷闘争を仕掛けるなど対決姿勢を鮮明にしている。

 インターネットの百科事典「ウィキペデイア」によると、2日にリンチ事件で逮捕者を出したフィンクスは1969年、シドニー西部バルメインで創立。NSW州、QLD州、SA州、WA州などに支部がある。フィンクスの公式フェイスブック・ページによると、モットーは「アティテュード・アンド・バイオレンス」(偉そうな態度と暴力)。


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