NSW州労働党党首が「下着の中に手を入れた」

ABCの女性記者が公表

 NSW州野党労働党のルーク・フォリー党首が2016年、公共放送ABCの女性記者に痴漢行為を行っていた事実が明るみに出た。ABCのNSW州政治担当の記者、アシュリー・レイパーさんが11月8日に発表した声明の中で公表した。

 ABC電子版が掲載した声明文によると、事件は16年11月に開かれた同州議員と政治記者のクリスマス・パーティの二次会で起きた。州議会で行われた公式パーティの後、一行はシドニー市内中心部の「マーティン・プレース・バー」に移動。同店内でレイパーさんの横に立ったフォリー党首が痴漢行為を行ったという。レイパーさんは「ドレスの後ろの隙間から下着の中に手を入れ、尻を触った。私は完全に凍りついた」と打ち明けた。

 その様子は、日刊紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」の州政治担当の政治記者だったショーン・ニコルズさん(現ABC記者)も目撃していた。レイパーさんは事件を公表しないことを決め、ニコルズさんも口を閉ざすことを約束した。

 レイパーさんは事件を公表しなかった理由として、◇こうした行為の被害に遭った女性が、事実を公表することで逆に苦しむケースが多いこと、◇州政治担当の政治記者の職を失うことを恐れたこと、◇公表することによる家族へのマイナスの影響、の3点を挙げた。

 だが、デービッド・エリオットNSW州テロ対策・刑務所・退役軍人相(州下院議員)が10月、州議会で公表して以来、事件は大きな注目を集めた。

 声明によると、フォリー党首は11月4日、レイパーさんに電話をかけ、同党首は酒に酔っていたため記憶にないと釈明した上で、謝罪したという。この日の時点では、責任を取って党首を辞任する意向を伝えていた。ところが、6日にかけた2度目の電話では、繰り返し謝罪した上で、法的な理由から辞任を撤回することを明らかにしたという。

 レイパーさんは公表を踏み切った理由について「こうした(痴漢)行為にさらされることなく、女性は仕事と付き合いに取り組むことができるようにすべきだ。私のようなケースが、政治的なポイント稼ぎのために議会で議論されるべきではない」などと述べた。これ以上のコメントは控えるとしている。

■ABC News
Luke Foley allegations detailed in statement from ABC journalist Ashleigh Raper

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