小野伸二1ゴール、WSW大勝でACL決勝トーナメント進出

グループ1位で決勝トーナメントに駒を進める

グループ1位で決勝トーナメントに駒を進める(写真:Richard Luan、以下同)


文・植松久隆(ライター/本紙特約記者)

 小野伸二のウエスタンシドニー・ワンダラーズ(WSW)は、22日、ホームに貴州人和を迎え、ACLグループ・リーグの最終戦を戦った。小野のゴールも含む5ゴールで相手を圧倒したWSWは、グループ1位で決勝トーナメント1回戦に駒を進めた。

 勝つか引き分けでグループリーグを通過が決まるWSWは、この試合、26日に大事なAリーグのファイナル・シリーズのセミファイナルを控えていることもあって、ACL要員の選手を主にスタメン起用。しかし、既に決勝トーナメント進出の可能性が潰えている貴州が相手でも、WSWは、小野やMFアーロン・ムーイなどの主力もベンチ入りさせる必勝態勢で臨んだ。

 試合は開始早々に動く。左サイドバックのゴリッチが、左サイドから切れ込んで、相手DFをかわしてからボールを上げる。それを、この日は左ウィングで起用されたチーム一のユーティリティのシャノン・ゴールが中央で胸トラップで受けてから左足でボレー。コールの美技で、WSWが試合の主導権を握る。

 その後、WSWは試合を試合はしながらも追加点を挙げられない展開が続く。ようやく、再び試合が動いたのは、後半の74分。いつもの前線ではなく、トップ下で先発したハリチが、相手DFのパスミスを見逃さずにカット。そのまま持ち込んでWSW待望の追加点を挙げる。さらに、80分には交代出場のムーイがPKで3点目を挙げ、貴州を突き放す。

 そして、この日、もっともスタジアムが湧いたのが84分。交代出場してピッチに立っていた小野が、コーナーキックを相手GKが弾いたボールをペナルティ・アークの前でハーフボレーで捕らえる。ボールは真っ直ぐな軌道でゴール中央に突き刺さる。小野は舌を出して喜びの表情を見せ、ガッツポーズで自らのゴールを喜んだ。

抑えのきいた低い弾道のシュートはゴールネットに鋭く刺さった

抑えのきいた低い弾道のシュートはゴールネットに鋭く刺さった


 試合は、87分のコーナーキックからのDFトポ=スタンリーが頭でねじ込み、最終的には5-0とWSWの圧勝に終わった。

 5発大勝のWSWは、今日、ともに勝利した川崎フロンターレを得失点差で上回り、グループHの首位通過を決めた。ACL決勝トーナメント1回戦では、宿敵セントラルコースト・マリナーズ(CCM)が入るグループFの2位通過チームと、7日アウェー、14日ホームでの対戦が既に決まっている。CCMは、最終節消化前の段階で現在2位と、本日のグル―プFの試合の結果いかんでは2位通過の可能性を残す。

 勢いにのったWSWは、中3日で26日のAリーグ・セミファイナルでのCCMとのホームでの対戦に臨む。そのセミファイナルに勝利すれば、5月4日のグランド・ファイナルに進み、悲願のファイナル王者まであと1勝のところまで迫ることになる。

 現時点では、小野が上記のACL決勝トーナメント1回戦に出場するのかは、現時点では不明。

【小野伸二選手インタビュー】
─最後の15分の出場で、素晴らしいシュートもあって最高の流れだったと思いますがいかがでしたか。
「試合を見ていてもプレッシャーを感じませんでしたし、入った時も2-0だったので次の土曜日の試合に向けてのいい準備をしたいなと思って臨みました」

─相手チームがスタメンではなかったようですが、そのあたりはいかがでしたか。
「やっていても、何もプレッシャーを感じず、自由にプレーができたので出ている選手たちも楽にできたのではないかと思います。こういう大きな大会で手ごたえのない試合というのは残念ですけど、そういう中でも5点取ったというのは次につながるので結果オーライです」

─次はAリーグのセミファイナルで昨年の雪辱をセントラル・コースト・マリナーズに果たせるチャンスだと思いますが、そのあたり気が引き締まる部分もあるのでは。
「そうですね。ここで昨年の借りは返したいと思いますし、とにかく決勝に行けるように自分たちで良い準備をして、決勝のことは考えず、すべてを捧げられればと思います」

─セミ・ファイナルを勝ち上がると、グランド・ファイナルがあります。また、ACLに関してもその後のトーナメントはありますが、WSWの一員として戦うのはいつまでとなりますか。
「決まりはないので、すべてのシーズンが終わって、ACLをどうするかはチームと話をしてということになると思います」                                 (インタビュー:編集部)

小野伸二、WSW一員としての最後の戦いが近づいている

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