WSW、グランド・ファイナルに散る

ゲーム直後、失意のWSW

ゲーム直後、失意のWSW(写真:編集部、以下同)


 小野伸二のウェスタンシドニー・ワンダラーズは、4日、ブリスベンのサンコープ・スタジアムでのAリーグ2014グランド・ファイナル(GF)に臨み、シーズン優勝したブリスベン・ロアと対戦。120分の激闘の末、1-2で敗れ、2年連続GFで涙を飲んだ。

 超満員に膨れ上がったスタジアムで行われたシーズン上位2チームの対戦は、期待に違わぬ緊張感に溢れる熱戦となった。試合の立ち上がりは、アウェーのWSWがセットプレーのチャンスを連続してつかみ、小野のCK、FKか相手ゴールを伺う。ロアも徐々にペースを握って、細かいパス回しからチャンスを創り、WSWゴールを脅かす。双方譲らず、試合は0‐0のまま前半を終了。

81分、小野の交代直後同点弾を決められ、結果的に勝利を逃すことにつながった

81分、小野の交代直後同点弾を決められ、結果的に勝利を逃すことにつながった



 試合がようやく動くのは55分。右サイドで得たCKを小野が蹴ったボールをDFスピラノヴィッチが頭で合わせて、ロアのゴールをこじ開けて、貴重な先制点を挙げる。

 後半65分、ゴール前の接触プレーでWSW守備陣の要、CBでゲーム・キャプテンのニコライ・トポー=スタンリーが故障退場。これで、WSWのチームバランスに微妙な狂いが生じる。ここからロアが怒涛の攻めでWSWゴールに押し寄せるが、WSWも何とか跳ね返す。さらには、後半81分には小野が交代。この交代でWSWは攻守の貴重な戦力ピッチ上から失うことになる。

 試合も残り10分を切り、ロアにも焦りが見えてきた展開をぐっと引き寄せたのが、頼れる助っ人コンビ、MFトマス・ブロイシュエース・ストライカー、FWベサート・バリシャ。後半86分に得たFKをブロイシュが上げたボールを、バリシャが頭で合わせて、待望の同点弾を呼び込む。

 試合は90分では決着つかず、延長戦へもつれ込む。延長前半にはWSWもFWハリチが持ち込み、ビッグチャンスを掴むもロアGKセオのファインセーブに阻まれる。

 そして迎えた延長後半4分。ロアの左サイドから上がったボールが右に流れたところをDFドナキーがシュート性のボールで折り返す。そのボールを中央で受けたFWエンリケが上手くトラップしてから思い切り右足を振りぬく。ボールはゴール真ん中に突き刺さり、ロアが貴重な勝ち越しゴールを挙げる。

 そのゴールがそのまま決勝点となり、WSWは2季連続でGFで苦杯を舐め、地力に勝ったロアが3度目のGF制覇を果たした。ロアは、シーズン優勝との2冠となる完全優勝を達成、来季のACL出場権を得た。

 試合後の小野は、取材陣の前には姿を現さずに車中の人となった。

 WSWはGF当夜にブリスベンを離れ、シドニーで1泊後、ACLラウンド16・広島戦(7日)の日本遠征に旅立つ。14日のホームでの広島戦は、小野のWSWでの最後の試合となる。

優勝したブリスベン・ロア

優勝したブリスベン・ロア


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