教職員供給過剰状態で就職できず

億単位の養成予算を積みながら

 連邦政府は億単位の予算を注ぎ込んで大学で教職員を養成しているが、現在、卒業しても教職に就ける見込みがほとんどない状態と報道されている。

 大学は教職員資格者を社会に送り出しているが、現在NSW州だけでも44,000人の教員免状保有者が教職員正規雇用の順番を待っている。また、昨年、オーストラリア全土で教職員資格を持って卒業した人16,000人のうち4か月後に教職関係に就けたのは半数に過ぎなかった。

 メルボルン大学のスティーブン・ディナム教育学教授は、教職員養成の大学やカレッジが教職員コースを「金のなる木」同然に考えており、連邦政府が大学定員制限を撤廃し、大学側の判断にまかせるとしたことにつけ込んだものと非難している。さらに、「教職員供給過剰問題を解決するためには連邦政府補助の教職員コース定員を再検討しなければならない」としている。

 また、「教職員コースの定員制限を廃止した結果、教育水準が下がっている。就職できる見込みのない専門職を養成して送り出すというのは非常に非倫理的ではないか。従来、教職員養成コースを置いていなかったカレッジまでが教職員養成学校として登録することで教職員養成事業に参入しており、小学校、早期児童教育などに過剰人口を抱えている」と述べている。

 また、「過剰な教員免許人口を高校の数学、科学、言語、特別教育などに訓練し直せばコスト・ニュートラルに抑えることができるかもしれない」と述べている。

http://www.smh.com.au/national/education/graduate-glut-puts-trainee-teachers-on-the-scrapheap-20141019-115wa4.html

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