NSW、炭鉱開発で地域住民が対立

南部高原地域に広大な地下炭鉱

 NSW州南部高原地域のローチ・サットン・フォレストに韓国の製鉄企業POSCOの子会社ヒューム炭鉱社開発計画で地域住民の間に対立が生まれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この炭鉱は面積40平方キロにおよぶ広大な地下炭鉱で、地下180mの炭層から年間300万トンを産出する計画。

 計画は7億2,500万ドルの予算を計上しており、南部高原の歴史地域の一部に採炭設備、石炭貯蔵、鉄道、鉄道ループ、コンベヤー・ベルトなどの地上設備が建設されることになる。ヒューム炭鉱社のダンカン・グレイグ氏は、「計画の炭鉱は低リスク、低インパクトの地下炭鉱プロジェクトで、地元住民が存在に気づくこともほとんどないはず。予定地の地形のため、一般の人からは鉱山はまったく見えない」と語っている。

 ヒューム炭鉱社はこの開発のため、ベリマ付近のミアワースを1,110万ドル、サットン・フォレストを1,200万ドルで買収するなど、すでに5,000万ドルを費やしている。ABC放送の取材でグレイグ氏は「炭鉱建設工事着手にはあと5年かかる見込みで、環境インパクト調査もまだ完了しておらず、住民に向けた公聴会などを開いている。

 モス・ベールで開かれたフォーラムでは、反対派の「南部高原炭鉱行動グループ」のメンバーが、「地域の何百という井戸の水位が下がる可能性がある。私達が要求しているのは証拠だが、ヒューム炭鉱は科学的な証拠を出そうとはしていない」と発言している。一方、労組員など炭鉱開発賛成派の一人はフォーラムで発言したが、反対派のヤジに途中で退場したと伝えられている。

 また、南部高原地域に住む有名人には年中休みなく操業し、操業寿命も30年という炭鉱に反対の声を挙げる人も現れている。歌手のレオ・セイヤーやジミー・バーンズは、世界第4位の製鉄企業の炭鉱開発と戦う資金を募るコンサートに出演する考えを明らかにしている。
■ソース
Plan for Hume Coal mine in NSW Southern Highlands divides local community

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