ディック・スミス・チェーン、管財人に渡る

393店3,300人社員の前途不明

 1月5日、ディック・スミス・エレクトロニクス・チェーン店が販売高、資金繰りなどの問題を抱え、管財人の手に渡ったことが報道されている

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 1968年、実業家のディック・スミス氏がシドニーのノース・ショアでカー・ラジオ取り付けの事業を起こし、その後、エレクトロニクス・チェーン店に発展、スミス氏は早くに事業を売却している。その後もオーストラリア、ニュージーランドに393店、3,300人の社員を擁する企業になった。1982年にはウールワースが買い取り、2012年、アンカレッジ・キャピタル社に売り渡している。

 ディック・スミスは、マグラーニコルを管理人に任命したが、債権者はフェリア・ホジソンを管財人に任命した。2013年12月に上場した時は$2.20の株価が1月4日には36セントまで下がっていた。フェリア・ホジソンでは店舗は従来通り営業を続けるが、事業の買い手がつかなければ閉じることになる。管財人は、客のギフト・バウチャー、頭金などは扱いを停止し、返済もしないことを明らかにしている。ただし、クレジット・カードを使った支払いについては、専門家が、「カード会社に問い合わせるよう」勧めている。また、同社から購入した商品の不良返品などについては購入店またはメーカーに問い合わせるよう勧めている。

 同社経営陣は、2015年後半の業績がふるわなかったところきて、12月のかき入れ時も期待外れだったとしている。また、「長期的には収益を上げられるのは確かだが、当座の資金がない」として、肩入れを期待しているが、IG社のエバン・ルーカス・アナリストは、「同社は2015年11月以来キャッシュ・フローの問題が改善していない。12月のクリスマス・シーズンに利益を上げられなければ、1月以降もキャッシュ・フロー問題が続くだろうし、負債返済もおぼつかないだろう」と分析している。また、フォレッジ・ファンズ・マネージメントのスティーブ・ジョンソン氏は、アンカレッジ・キャピタル社が企業の経営よりも投資家を誘うことに力を入れていたことを原因に挙げている。
■ソース
Dick Smith enters receivership due to bad sales, banking woes

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る