NSW州でカキの収穫不足が深刻化

大雨で州南部の養殖場水質汚濁

 NSW州南部海岸地域で大雨のためにカキの養殖場が水質汚濁の打撃を受け、シドニー、キャンベラなどの消費地でカキの品不足が起きる可能性が伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 天候の影響が深刻化しているのはショールヘイブン川から南の地域で、大雨が続いたため水路の汚濁がひどくなっている。そのため、同地域のカキ養殖場はすべて出荷を停止した。この大雨はカキ養殖場でも年末年始の書き入れ時と重なったが、パンビュラのカキ養殖場経営者、スー・マッキンタイヤさんは、「大雨が降って塩分濃度が変化するというのはシドニーのロック・オイスターの自然のサイクル。この時期はカキの繁殖にも重要な時期。カキ養殖では食品の安全衛生が最重要課題。大雨の後では安全策を採る方が、後で重大な結果になるよりまし。大雨でゴミや泥が流されてきているが、その中にどんなものが含まれているか分かったものではない。上流には州有林もあり、農地もあり、民家には浄化槽もあって、大雨であふれたものが押し流されてくるから用心するに越したことはない」と語っている。1月10日頃から水が落ち着き始めると、水質検査を行うことになる。その結果で問題なしということなら週初めから出荷に向けた作業を始める。

 業者によっては1週間分のストックを蓄えているところもあるが、そうでないところもあり、年始の需要ですっかりストックが底をついている。ただし、淡水の増水は悪いことばかりではないという業者もいて、「短期的に見れば困った問題だが、長期的にみれば、淡水がミネラル分をたっぷり川に持ち込み、南部海岸特産カキ独特の風味が生まれる」と語っている。

 また、国内カキ養殖業者は、シンガポールや香港にも市場を広げており、南部海岸地域でもまだ出荷を停めていない業者が輸出部門をまかなっているため、輸出には今回の大雨の影響は及んでいない。
■ソース
Oyster shortage looms as wet weather closes NSW south coast farms

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