アリス・スプリングス近くに希土類元素鉱山開発プロジェクト

世界需要の10%を埋蔵、放射能、輸送のリスクの解決課題

 アリス・スプリングスから北西に135kmの地域でアラフラ・リソーシーズが開発を計画している大規模な希土類元素鉱山開発は、希土類採鉱に伴う放射性物質と道路の安全性の問題で地元コミュニティとの協議を進めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 また、今後2週間以内に「環境影響評価報告書」が提出され段取りになっている。

 同社のギャビン・ロッキヤー代表取締役は、「放射能は豪大陸中央部で自然に発生しており、当社は作業員を保護するため適切な安全対策を実施する。鉱水、化学物質、選鉱屑の管理については、この何年間か、当社は、鉱山廃棄物の挙動などの試験を重ねてきた。テーリング・ダムから漏れればモニター・ステーションがただちに検出するはず」と語っている。

 さらにロッキヤー氏は、「希土類元素採鉱に伴うリスクは管理できる範囲であり、約300人の雇用が見込める。また、テーリング・ダムから漏れがあったとしても一般的な漏洩の流量ではもっとも近いタイ・トゥリーのコミュニティまで到達するのに50年前後かかる」と語っている。

 この鉱山計画の埋蔵量は電池などに用いられる希土類元素の世界需要の10%をまかなうことができるとされている。また、この希土類元素は、レア・アース・マグネットととして、携帯電話、自動車、電動工具、ハイブリッド自動車など現代技術に欠かせず、また最近では風力発電のタービンにも用いられている。

 同社は今後も土地の伝統的所有者である地元アボリジニ・コミュニティや牧場などと協議を続けていく」と語っている。

 しかし、アリス・スプリングスでのコミュニティ・コンサルテーションで、乾燥地環境センターのダルトン・デュピュイ氏は、「この鉱山がどれほどの水を使うことになるのか興味がある。何百万ガロンもの水を必要とするという話もあり、それが気がかりだ。また、原状回復についても、大きな穴を一つか二つ残すことになると言っているが、それは鉱山のベスト・プラクティスではない。穴は完全に埋め戻さなければならない。他にも、先住民族土地権、絶滅危惧種の動植物、再生可能エネルギー消費などの問題がある。会社の環境影響調査書をよく読んで考えたい」と語っている。
■ソース
Radiation and transport risks identified for proposed rare earths mine near Alice Springs

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る