鉱業ブームの終り、さらに5万人が失職する見通しとNAB

2005年-2013年の時期には鉱業開発で12万人超雇用

 ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は、「世紀に一度と言われた鉱山開発ブームの終わりはまだ始末が済んでいない。今後もさらに5万人が失職する見込み」と語っている。

 NABの調査によると、鉱山投資は、すでに投資サイクルの半分を通り過ぎている。一方、雇用はQLD州とWA州では労働集約型のLNGプロジェクト建設計画があるため、やや半分に満たない位置にある。

 NABのオーストラリア経済担当のリキ・ポリジェニス氏は、「私達のモデルから、鉱山開発投資額は、今後3年間で約70%低下することと予想される。つまり、現在は鉱山投資の崖を半分降りたところということになる。鉱業界では今後さらに約5万人が失職する見込みであり、今後2年半で底づきすると思われる」と語っている。

 NABの調査によると、2005年の鉱山開発建設ブーム開始からピークの2013年までに122,000人の鉱山建設雇用が生まれたが、同時期操業部門の雇用は34,000人程度、探査関係職種の雇用は13,000人程度だった。

 その後、鉱山開発建設ブームが弱まって行くにつれて、2013年度から2015年度までに46,000人が解雇された。NABによると、鉱業関係雇用はさらに弱まっていき、特に鉱山開発建設部門の人員削減が鉱山の操業関係労働者雇用を上回るペースで進むQLD州とWA州でその勢いが強い。

 また、最盛期の2011年から2012年の間、オーストラリア国内の経済成長の3分の2程度が鉱業投資で、GDPの8%前後にもなっていたが、現在は4.25%程度にしかならない。しかも、この数字がさらに1.25%にまで下がり、鉱業ブーム前の低い値に近づく。
■ソース
Mining industry to lose 50,000 more jobs as boom comes to an end: NAB

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