パッカーのバランガルー・カジノ・ホテル・タワービル計画に認可

独立機関計画評価委員会の批判的な報告書が無視され

 6月28日、カジノ富豪、ジェームズ・パッカーが15億ドルの予算で計画しているカジノ・ホテル・アパートメント複合施設に最終認可がおりた。しかし、独立機関の計画評価委員会(PAC)が、複合施設の計画にかなり手厳しくいくつもの変更指示を与えていたにもかかわらず変更がないままの認可となっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 クラウン・カジノ複合施設計画は複合施設付近に広い公園を設けること、海岸遊歩道を設ける、水際を公共地とすることなどを盛り込んでNSW州政府の認可を受けた。しかし、PACは28日に複合施設とバランガルーの変更箇所指示を発表しており、また、NSW州議会がカジノ支持を固めていなければもっと変更箇所を勧告するつもりだったことを明らかにしている。

 3人のメンバーで構成されるPACパネルは、公園用地として指定されていた土地にクラウン・カジノ・ホテル複合施設を建設することを批判してきたシドニー市議会その他の機関、個人に非常に共感することを明らかにしていた。しかし、2013年に州議会が、予定用地に賭博場を建設することを合法化しており、PACは、建物の立地を移動することは薦められないと述べている。

 PACのパネルは、ライネル・ブリッグズ、キャンベラの建築士コンサルタントのアナベル・ペグラム、計画コンサルタントのジョン・ハンの3氏。

 一方、シドニー・ビジネス会議所など経済界はバランガルーのカジノ・ホテル・アパートメント複合施設計画認可を歓迎している。

 6月1日、PACはロブ・ストークス計画相にアドバイスを送ったが、ストークス大臣はアドバイスを政府機関のバランガルー開発局(BDA)に手渡しており、BDAは、「PACの勧告にはいくつかの疑念が残る」とPACの勧告を批判しており、PACはこの批判を却下している。また、ストークス大臣はPACの勧告を受け入れていた。

 シドニー市以外に複合施設認可に批判的なのは、ピーター・モールド元政府建築技官、オーストラリア建築家協会などがあり、モールド氏は、「一企業の利益が公共の利益より優先されてしまった」と語っている。

■ソース
James Packer’s Barangaroo tower receives final approval despite critical PAC report

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