QLD州のフィンガー・ライム産業、海外市場失うとの危機感

豪原産種果実に「ミバエ」問題の輸出規則が障壁に

 細かい粒状のキャビアに似た舌触りに酸っぱい新鮮な柑橘系の風味で世界的に人気が高まっているフィンガー・ライムはオーストラリア原産植物だが、QLD州の栽培農家は、ミバエ問題に関する輸出規則を改正しなければせっかくの人気上昇のこの産物の海外市場を海外生産者に奪われてしまう、と危機感を高めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同放送は、QLD州南西部でフィンガー・ライム生産者、「ライム・キャビア」社を営むイアン・ダグラス氏の見解を紹介し、「オーストラリア原産のナッツであるマカダミアがハワイの生産者に取られ、世界的にはまるでハワイのナッツのようになってしまった。このままにしておくとフィンガー・ライムも同じ結果になり兼ねない」と、現場生産者の危機感を報じている。

 ダグラス氏は、「フィンガー・ライムは世界中のシェフに人気があり、アメリカ、南アフリカ、タイ、イタリアですでに果樹園が広がっている。現在、キロ$40で売れるこの果実だが、国内国外の需要に追いつくことができない反面、この果実を生で輸出できるようにならない限り、生産規模を拡大することもできない。この果実は柑橘類だから、ミバエが付いているに違いないと考えられているが、それは間違いだ。日本、中国、インド、アメリカ、ニュージーランドといった大市場に送るには冷凍でなければならないという輸出規則があり、輸出を妨げている」と語っている。

 さらに、「4年前に連邦農業省に、生果実をニュージーランドに輸出できるように規則を改正して欲しいと陳情書を送ったが、省からは、陳情書の内容すべてがOKだったが、フィンガー・ライム産業が小さすぎるのが問題だ。10年したらもう一度陳情しなおすようにとの返事があった。しかし、それでは不十分だ」と語っている。

 一方、農業省では、「この問題は政府ではなく、業界側で解決するべきことだ」と語っている。
■ソース
Australia’s finger lime industry could be lost overseas if export rules don’t change: producer

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