NSW州鉄道局、インターシティ新車両群を韓国に発注

シドニーと周辺地域を結ぶ中距離路線用2階建て車両

 8月18日、NSW州政府の運輸大臣はインターシティ路線用の新型二階建て電車500両を「RailConnect Consortium」に発注契約したことを明らかにした。この車両群は総工費23億ドルで2019年より就役する。

 アンドリュー・コンスタンス大臣は、この契約は入札の中でももっとも経済的な内容だったとしており、500両は韓国で製造される。2019年からはシドニーを中心としてニューカッスル、中部海岸地域、南部海岸地域、ブルーマウンテンの路線を走ることになる。

 シドニー近郊電車の最新車両群は中国で造られたが、納入が遅れるなどのトラブルが起きており、今回、コンスタンス大臣は、「車輌製造を海外に発注したことについては批判も出ているが、このコンソーシアムとの契約は予算が25%も低く、もし、高い契約をしていればそのことで非難を受けていただろう」と批判に反論している。

 さらに、「誰でもオーストラリアの製造業と雇用を守りたいことには変わりはない。しかし、コストや技術という問題も考えなければならない。新車両群のメンテナンスは中部海岸地域のカンジー・アンジーの鉄道工場で行われ、15年間にわたって地元の200人超の雇用をもたらすことになる。また、このコンソーシアムにはオーストラリア企業のUGLも加わっており、オーストラリア人雇用がないわけではない」と語っている。

 しかし、州議会野党労働党のルーク・フォリー党首は、「マイク・ベアード保守連合州政権の決定は国内雇用にとって大きな打撃になる。国内入札企業なら地域に何百人もの雇用をもたらすことができたはずだ。VIC州には、最低50%の車両を国内発注しなければならないという規則がある。ベアード政権は国内製造業と雇用にまったく関心がないようだ」と政府批判をしている。

 国内車両メーカーのStadler Railは、「契約が取れなくて残念だ。NSW州の車輌製造産業と雇用を復活できると考えていたのに」と落胆を語っている。また、ハンター地域、ポート・スティーブンズ選出のケート・ワシントン労働党議員は、「この地域の12,000人の雇用が危なくなった」と語っている。

 「RailConnect Consortium」は、Hyundai Rotem Company、Mitsubishi Electric Australia、UGL Rail3社の合弁企業。
■ソース
NSW inter-city train fleet to be built overseas

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