ゼノフォン上院議員、UGG、バラマンディのブランド保護提唱

「フランスのシャンペン、ギリシアのフェタ・チーズのように」と

 アメリカの大企業がオーストラリアのUGGブーツ・メーカーに対して登録商標権をめぐってアメリカ国内で訴訟を起こしている。米企業はこれまでもオーストラリア国内のUGGブーツ・メーカーを相手取って訴訟に持ち込み、つぶしてきた実績があるが、今回、訴えられていたシドニーのメーカーは、1970年代のオーストラリア国内出版物広告を発見、これを根拠に米企業の登録商標権無効の訴訟を起こした。

 ニック・ゼノフォンNXT連邦上院議員は、UGGやバラマンディなどオーストラリア発祥の名称を法的に保護することを提唱している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ゼノフォン議員の提案は、オーストラリアのUGGブーツやバラマンディという名称を一般名称としてオーストラリア国内企業が使えるような産業商標を設定するというもの。「UGG」は、アメリカで商標登録したオーストラリア人のブライアン・スミスらが、「UGGの言葉は業界で知られる言葉ではない」と主張していたが、現実には1981年にはオーストラリアで一般名称として用いられており、マコーリー辞典の第1版にも「Ug」の言葉が掲載されている。また、1970年のサーファー雑誌にも、「Ugg boots」の広告がオーストラリアとアメリカを対象に掲載されている。

 ゼノフォン議員は、「オーストラリアにとって問題はUggブーツだけではない。フランスがシャンペンという言葉を法的に保護し、ギリシアはフェタという言葉を法的に保護している。オーストラリアも、Uggという言葉の商標をオーストラリアのメーカーに限定する法的措置を取れるはず」としている。

 デッカーズ社は、クーラブラ社を訴え、クーラブラ社は廃業、デッカーズ社が「クーラブラ・ブランド」を登録商標として所有した。また、エミュー・オーストラリア社はデッカーズ社と和解し、「Ugg」の言葉を使わなくなった。

 一方、オーストラリアン・レザー社社主のエディー・オイガー氏は、「デッカーズ社は、カリフォルニア州に会社があり、Uggブーツは中国で生産しているのに、Ugg Australiaを名乗っているのは虚偽だとしてオーストラリアでデッカーズ社を訴えている。また、デッカーズ社がウエブサイトでデッカーズ社製以外のUggブーツを「偽造」と呼び、テロリズム、犯罪集団などの資金源と主張していることについて、オイガー氏は、同ウエブサイトをオーストラリア競争消費者委員会(ACCC)に訴えている。

 ABC放送からの問い合わせに対して、デッカーズ社もスミス氏も回答していないと伝えられている。
■ソース
Nick Xenophon calls for law to protect Australian products like Ugg boots, barramundi

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