ISP企業、NBNの容量卸売価格引き下げを要求

料金体系の違いから軒並み経営困難予想される

 これまでインターネット・プロバイダー(ISP)企業は、テルストラやオプタスの回線から容量を卸売価格で買い、一般端末利用者に小売価格で契約し、その価格差を利益としていたが、NBNの光ファイバー回線が広まるにつれてISP企業の収益が圧縮されるようになっており、このままでは軒並み小売価格を引き上げるか倒産するかのいずれかだという声が挙がっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ISP企業は政府所有の全国ブロードバンド・ネットワーク(NBN)社の光ファイバー回線が敷設された地域ではNBNから容量を卸売価格で契約しているが、一般利用者への小売り契約プランはほとんどが固定価格になっている。しかし、NBN社との契約は通信速度と従量併用制になっているため、一般利用者が映画をダウンロードしたりするとISPの利益幅が小さくなったり、場合によっては利益がなくなることになる。スピードの遅い回線を利用していた時には一般利用者の通信量も回線の速度で制限されていたが、NBNの回線では通信量が格段に大きくなる。

 ISP企業などで構成されている「Competitive Carriers Coalition」のデビッド・フォーマン会長は、「このままではISP企業が行き詰まる」と語っている。

 先週には、ISPのTPG社が、「NBNへのアクセスの料金が上がっており、来年の利益は予想を下回ることになるだろう」と発言し、業界に動揺が走った。TPGのロバート・ミルナー役員は、「われわれの考えでは、アナリストの予想を4,000万ドルから5,000万ドル程度下回ることになる」と発言している。

 そのため、NBN社は4月に値下げしているが、再度値下げをすることが予想されている。

 ただし、問題はオーストラリアのインターネット料金が諸外国に比べてはるかに高いことで、フォーマン会長は、「この際、政府はうんとこらえて現在600億ドルに達しているコストを大幅に切り詰めなければならない」と語っている。
■ソース
NBN write-down needed to avoid internet price surge, telcos ‘going broke’

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