BP、大オーストラリア湾の海底油田試掘計画撤退

SA州政府は「残念」、環境派は「コミュニティの勝利」

 SA州の南に広がる大オーストラリア湾に、国際石油企業BP社が計画していた海底石油試掘プロジェクトは、同社が「試掘計画から撤退する」と発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 BPは、声明の中で、「短中期に操業が可能なプロジェクトに集中する」と発表している。BPは、SA州西海岸セデュナの南西400kmほどの地点の沖合い2箇所で探査掘削井戸2箇所の環境評価後の承認を待っていた。

 同社が過去に提出した環境問題計画は、National Offshore Petroleum Safety and Environment Management Authority (NOPSEMA)が2回却下していた。これについて、探査と操業を担当するクレア・フィッツパトリック取締役は、「今回の決定はその地域の石油埋蔵有望性や連邦の独立規制当局の認可の問題とは無関係。大オーストラリア湾の探査計画をよく考えた。現在の状況を考慮し、プロジェクトの競争力が十分にあり、当社の戦略目標に一致する場合にのみ新しい地域の探査を試みるつもりだ」と語っている。

 フィッツパトリック取締役は、「この決定はSA州政府と連邦政府に通告した」と語っており、また、韓国で建造された深海石油リグは、現在、シンガポールのドックに入っている。BPは、2011年1月に同湾のセデュナ海域の4鉱区に探査ライセンスを受けている。大オーストラリア湾では他にもシェブロン社、サントス社が石油採掘を検討している。

 SA州選出のセーラ・ハンソン=ヤング緑の党議員は、「BPはプロジェクトがSA州民の間で不人気だと言うことを知っていたはず。この決定は州民の勝利」と語っている。
■ソース
BP withdraws from Great Australian Bight drilling

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