シドニー空港運営企業、駐車場で年間1億の利益

全豪競争消費者委員会が発表、規制強化を要求

 ジョン・ハワード保守連合政権期に空港の民営化が行われたが、国際空港が事実上各地域で独占事業になっており、しばしば料金の高さが消費者の反感を買ってきた。

 3月6日、全豪競争消費者委員会(ACCC)が報告書を発表、空港の営業の利益率の高さを取り上げている。そのため、ACCCでは、空港事業の規制強化を求めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 報告書は2016年度の国内4主要空港の事業内容を調べており、シドニー空港の駐車場からの収益率は73.1%にもなり、ブリスベン、パース、メルボルンの各空港のそれを上回っている。また、車1台のスペースが年間$6,138の利益を稼いでいる計算になる。

 ABCに出演したACCCのロッド・シムズ委員長は、「シドニー空港は独占事業であるため、値下げのインセンティブがなく、利用者は料金を払うしかない状態だ。競争圧力がないことが問題だ。ほとんど何もできることはない」と語っている。

 さらに、「空港利用者は駐車場を利用しなくてもタクシーや鉄道があるが、それでもタクシーの場合には1台あたり$4の空港料金を取っている」と語っている。鉄道も空港駅乗降には運賃の他にシドニー都心からの場合、運賃より高い空港料金が上乗せされる。

 シドニー空港のクレーグ・ノートン空港駐車場ゼネラル・マネージャは、独占事業につけ込んで法外な料金を課していることを否定、「オンラインで駐車予約すれば割引料金を利用できる。駐車場を利用しているのは空港乗降客の10%だけだ。空港に来るには他の交通機関がある」と反論している。

 ACCCは料金を規制する権限はなく、料金値上がりの影響を抑えることを政府に勧告したことがあるが、政府から拒否されている。

 グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「州政府は公共交通機関や道路インフラストラクチャに投資し、できることはやっている。空港の規制は連邦政府の責任だ」と語っている。

 ACCCは、バッジェリーズ・クリークのシドニー第二空港建設を連邦政府ではなく、シドニー空港グループが行っていることについても、「競争を増加させる妨げになっており、初めから間違っている」と批判している。
■ソース
Sydney Airport profits $100 million on car parking in one year, ACCC report shows

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