連邦首相、スノーイー・マウンテン水力発電規模拡大

周辺諸州の支援なしに連邦単独で20億ドル計上

 3月16日、マルコム・タンブル連邦首相は、「20億ドルの予算でスノーイー・マウンテン水力発電施設の規模を拡大する。NSW、VIC州が投資を望まなければ連邦単独でもやる」と発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 計画では規模を現在の2倍に拡大し、放水路トンネルを27km新設、水力発電所も新設する。また、両州と連邦の3つの政府が共同所有する。フィジビリティ調査は2017年中に完了し、2018年から着工する。

 タンブル政府の計画では、現在の4,000メガワット出力を50%拡大することになっており、戦後に始まった同水力発電計画が1974年に竣工して以来初の大規模拡張計画となる。

 現在のスノーイー・マウンテン水力発電施設、スノーイー・ハイドロは、連邦政府が13%、NSW州が58%、VIC州が29%を所有している。タンブル首相は、「両州がスノーイー・ハイドロへの投資を望まなければ連邦が単独で拡張工事を行い、連邦のシェアを増やすつもりだが、両州政府が参加することを期待している」と語った。

 新放水路トンネルは下タルビンゴ貯水池と上タンタンガラ貯水池、またはユーカンビーン湖を結び、ポンプ設備と大型水力発電所を建設する。これは現在国内最大のポンプ水力発電能力を持つチュマット第3発電所と同規模となる。

 専門家は、「強制送水ポンプを備えた水力発電装置は30秒でフルパワーに達し、もっとも安価な方法だ。また、夏季の需要ピーク時に風力、太陽発電がこれをまかなえない時に不足分を補うことができる」と語っている。

 連邦政府は記者会見発表前日の両州政府に伝えたばかりであり、ビル・ショーテン連邦労働党党首は、計画を支持する可能性を示しながらも、「まだ、疑問もたくさんある。2月にはこの保守連合政府が石炭火力、再生可能エネルギー、水力発電、ガスと、言うことが散らばっており、自由党の中には原子力を言い出す者もいる。まるで混乱した夢想というところだ」と冷ややかに対応している。
■ソース
Malcolm Turnbull ‘happy’ to fund Snowy Mountains hydro expansion without state help

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