国際的リコール対象エアバッグの誤動作で女性重体

低速衝突で火薬異常発火、金属破片が頭を直撃

 日本のタカタ製のエアバッグでバッグを瞬間的に膨らませるために用いられている火薬が劣化し、誤爆する事故で死者が出たため、同エアバッグのリコールが発表されていた。しかし、リコール対象は2000万台にものぼるとされており、対象車のユーザーに情報は徹底しておらず、ダーウィンで、オーストラリアで初めて、問題のエアバッグの誤動作の被害者が出たと伝えられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 4月24日、ダーウィンの21歳の女性の運転する車が通常ではエアバッグが動作しない低速で衝突したショックで動作、金属の破片が女性の頭を直撃し、女性はロイヤル・ダーウィン病院で危険な状態にある。

 リコール対象となっている型式のエアバッグ装置でこれまでに16人の死亡が言われている。また、そのリコール規模は自動車史上最大といわれている。また、エアバッグのインフレーターが爆発し、過剰な力で金属片を吹き飛ばすことが突き止められていたが、2017年2月には、タカタ社がこの情報を意図的に隠していたとして、13億ドルの罰金を言い渡されている。

 一方、リコール通知を受け取っているユーザーも、「地元のディーラーシップに交換部品がない状態が続いている」と訴えており、世界的にリコールが完了するのに5年はかかるとされている。

 女性が乗っていたのはトヨタRAV4 SUVで、ダーウィン郊外の道路で他の車が方向転換し、女性の車の進行方向前方を横切り、両車が軽く衝突した。女性には過失はなかったとされている。

 警察では、すべての車所有者に「Recalls Australia」で自分の車のチェックをするよう呼びかけている。

 問題のエアバッグはバッグを膨らませるインフレータの火薬に硝酸アンモニウムを使っており、長年の間に吸湿して誤爆しやすくなり、ダッシュボードの外装を吹き飛ばし、搭乗者を死傷させる事故につながった。

 オーストラリアでは、リコール対象車の所有者が、「交換部品を待つ間、欠陥車と知りつつ運転しなければならないというのはとんでもないことだ」として、交換部品を即時準備するよう訴えている。
Darwin woman almost killed by faulty Takata airbag subjected to worldwide recall

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