とどまるところを知らない電力価格の暴走

当分緩和の兆しも見えず

 国内有数のエネルギー・アナリストによると、「電力価格は、通常であれば平坦に過ぎる第2四半期だが、今年は値上がりがあっけにとられるほど暴走している」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 エネルギー・コンサルタントのWattClarity社の調査で明らかになったもので、全国エネルギー市場(NEM)の東部諸州の電力平均卸売価格が過去2年間で150%から240%跳ね上がっている。毎年の第2四半期は第1四半期の猛暑による空調フル回転の電力消費量突出もなければ厳冬時のフル暖房もないことから、電力消費量も跳ね上がらず、普通なら価格もほとんど上下しない。

 WattClarity社のアナリスト、ポール・マカードル氏は、「2016年第2四半期の電力値上がりが大きく目立つというのなら、2017年第2四半期の値上がりはスケールを越えていると言える」と語っている。

 電力卸売り価格は消費者価格に直接連動していないが、卸売価格が跳ね上がればその波は先々に消費者電力価格に反映してくる。そのため、電力小売業者はヘッジをかけているが、値上げ幅は業者ごとに異なっている。

 すでに電力小売業者は、NSW、SA両州では電力料金が新年度の始まる7月から20%程度跳ね上がることを発表しているが、QLD州では値上げ幅もそれほど大きくない。また、VIC、TAS両州では、暦年に合わせており、値上げは12月に予想されている。

 2年前の第2四半期の平均電力料金はVIC州でMWhあたり$31、SA州でMWhあたり$45だった。現在では市場でMWhあたり$50未満になることはないとしている。

 マカードル氏は、「ヘーゼルウッド火力発電所閉鎖、LNG価格が高騰したことなど様々な原因が積み重なって、この電力料金高騰を招いている」と述べている。

 また、値上げを抑えるためには大急ぎで電力容量の拡大を図らなければならない」と語っている。
■ソース
Power prices are ‘off the chart’ and there’s no relief in sight

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