「スーパーの卵価格戦争は平飼養鶏業界に脅威」

全豪鶏卵業者団体が「ケージ飼いに逆戻り」と警告

 全豪鶏卵業者団体のEgg Farmers Australiaは、「大手スーパーマーケットが鶏卵価格戦争を始めた。しかし、鶏卵値引き競争は、鶏の福利を尊重し、生産コストの高い平飼いに対して、鶏に苦痛を強いて、生産コストの低いケージ飼いに逆戻りするものだ」と批判している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 Egg Farmers Australiaのジョン・ダンCEOは、「この何週間かの間に、ウールワース、コールズ、ALDI3社が鶏卵の価格をカートンあたり最高40%引き下げた。ウールワースとALDIは、2025年までにはケージ飼い鶏卵を縮小廃止すると発表しているが、値引き競争はその発表と矛盾する偽善行為だ」と語っている。

 ABC放送のコメント要請に対して、ウールワースの広報担当者は、「当社は、平飼い鶏卵供給の長期的な契約を結んでおり、今回の鶏卵価格引き下げの収入減はウールワースが負担するもので、養鶏業者に転嫁するものではない」と発表している。

 ALDIオーストラリアの広報担当者は、「当社の目標は市場ベストの価値を提供する」ことであり、平飼い鶏卵もカートンあたり、30セントから40セントの価格減を達成している。しかし、その収入減は当社が負担しており、農家に転嫁することはしていない」と発表している。

 これに対して、ダンCEOは、「業界全体がケージ飼いから平飼いに移行するためには膨大な額の投資を必要としており、生産に対して収入減になるようであればその移行もかなり難しくなる」と語っている。

 さらに、「私達は1ダースで40セントの値引きについて話しているのではない。養鶏業者がスーパーマーケットに鶏卵を納入するために何千万ドルもの投資を必要としていることについて話しているのだ。スーパーが鶏卵の出荷価格を厳しく抑えようとするなら平飼い鶏卵の提供も難しくなる。平飼い鶏卵価格を引き下げる今回の値引き競争はケージ飼い鶏卵に逆戻りさせるものだ」と語っている。
■ソース
Supermarket egg price war a threat to free range industry and ‘a vote for caged eggs’, lobby says

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