シドニー首都圏鉄道、大サイズの新型車両に対策

ブルーマウンテン線路各所で拡幅、信号、駅の手直し

 州営のシドニー首都圏鉄道は、ワラタ型車両が、製造請負を入札した中国のメーカーがオーストラリア仕様の経験を持たないことが明らかになり、スケジュールに遅れが出るなど配備までゴタゴタが続いた。その後継として新規設計の車両の製造を23億ドルを投じて韓国の企業に委託しているが、シドニー周辺の鉄道線路も100年以上も前の建設当時のままというところが多く、特に山岳部を切り開いて線路を通しているブルーマウンテンではスプリングウッドからリスゴーまでの75kmのかなりの部分が新型車両には狭すぎたり、カーブ曲率が小さすぎる、プラットフォームと線路との間が狭すぎるなどの問題があり、改良工事が始められることが発表された。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 殊に、マウント・ビクトリアの先のニューネス・ジャンクション(旧駅)信号所からリスゴーまでの区間は列車を運休させ、州下の他の電化区間と同じ規格にしなければならない。この区間はブルーマウンテンの台地から断崖の間を一気に降りるところでかつての線路がジグザグ・レールウェイとして観光鉄道になっている地域。

 現在のところ、ブルーマウンテンの区間はワラタ型より前のVセットという幅が3mより狭い車両を運行させており、新型の3.1m幅は各所でプラットフォームその他の設備と干渉する。また、架線や信号系統も改修の必要がある。

 また、カトゥーンバとリスゴーは列車の終着駅にもなるため、新型の列車編成は205mになり、全車両の扉を開かなければならないことからプラットフォームの延伸工事も必要になってくる。

 工事の大部分は運行時間中に可能だが、週末ごとに48時間の運休で対処するところも出てくるが、ニューネス・ジャンクションからリスゴーまでの「10トンネル迂回線」と呼ばれる難所では12日間の継続運休になることもありえる。

 新型車両は2019年にはセントラル駅からニューカッスル、イラワラ両線で運行開始する予定。
■ソース
‘Too wide and long’: Work starts next year to make line big enough for new trains

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