アボカド人気上昇に生産者側が増産手段開発

研究機関、促成高密度栽培技術の試験に

 動物性脂肪のバターなどに代わる健康食品として、特に健康に気を使う消費者の間でアボカドの人気が高まっており、消費量が急激に伸びている。しかし、これまで生産農家の栽培が追いつかず、しばしば品薄になることがあった。

 しかし、QLD州の農業食品研究機関でアボカドの木の促成高密度栽培技術の研究開発が進められており、現在すでに試験段階に入っている。これが成功すれば大幅増産も可能と期待されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この機関は、「Queensland Alliance for Agriculture and Food Innovation (QAAFI)」で、組織培養法で新しいアボカドの苗木をより短期により効率的に生産する方法を開発した。

 ニーナ・ミッター教授によると、これまでアボカド増産のボトルネックになっていたのは、世界的に苗木の慢性不足が続いており、これまで栽培農家は苗木を入手するのに3年待つこともあった。教授は、「アボカド農園を拡張したい農家も多いし、アボカド農園事業に参入したい事業家もいるが、苗木が足りなくてどうにもならなかった。今でも過去40年間と同じで、質のいい果樹から挿し木で増やす方法が行われているが、1本の挿し木が根付くのに18か月かかり、しかも1本の苗木しかつくれない。自分たちが開発した方法だと成木の一部を切り取り、組織培養法で短期間に増殖させることができるようになった」と語っている。

 さらに、「この方法だと6か月から8か月で根付き、しかも一度に500本の挿し木が可能になった。これは遺伝子組み換えではなく、何の変化も加えていない。同じ木からたくさんの苗木をつくり出すことができる。私達は単に生育に適した条件を整えてやることだけだった」と述べている。

 現在はバンダバーグとタリーで果樹園環境での試験栽培が行われており、成功すればアボカド農業に画期的な成果が得られるとしている。
■ソース
Avocado shortages to be a thing of the past as researchers trial faster, high-density growing techniques

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