オーストラリア・ポスト前CEOに巨額の退職金

高額報酬に世論の反発受け中途辞職

 オーストラリア・ポストは、アフメド・ファフール前CEOの中途退職金として総額1080万ドルを支払ったと発表した。ファフール氏はオーストラリア・ポストCEOとして巨額の報酬を受け取っていたことが広く知れ渡ると、政界からも一般社会からも非難の声が高まり、今年早くに任期切れを待たず辞職していた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 1080万ドルの内訳は、2017年の報酬として680万ドルの他、2016年度長期インセンティブとして400万ドルとなっている。しかし、後任のクリスティーン・ホルゲート氏は年俸が275万ドル、ベースが137万ドルと大幅に抑えられており、2018年にも長期インセンティブを受け取ることもできない。

 オーストラリア・ポストでは、ファフール氏が政府所有企業を赤字化が進む郵便事業から、オンライン・ショッピングの小包配送やeコマース事業に発展させることで収益の大きい企業として成功させたことを高額報酬の理由としている。

 しかし、ファフールCEOの報酬が問題になった後、連邦政府は、オーストラリア・ポストCEOの報酬裁量権をオーストラリア・ポスト役員会議から公務員の報酬を決める報酬審査会に移したため、同ポストの報酬は大幅に引き下げられることになった。

 オーストラリア・ポストのジョン・スタンホープ会長は、ファフール報酬を「世界のeコマース部門や流通部門の競争企業の報酬に合わせた」と語っていたが、その後、国内社会と政界の見方を受け入れざるを得ないと認めた。しかし、2017年2月には、オーストラリア・ポストの役員会がファフール報酬の公表を拒んでいたことがむしろオーストラリア・ポストの巨額報酬問題を燃え上がらせる結果になり、マルコム・タンブル首相やミッチ・ファイフィールド通信相の批判を受けると、重役報酬について透明性を高めることに同意しなければならなくなった。
■ソース
Australia Post’s former CEO Ahmed Fahour walks away with $10.8 million golden handshake

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