オーストラリアとニュージーランドでマヌーカ・ハニー論争

世界5か国に商標登録申請で使えなくなるおそれ

 ミツバチがマヌーカという木の花の蜜を集めた「マヌーカ・ハニー」は他の植物の蜜に比べて薬効成分が多いことから高い値段がついており、中国やアメリカなどにも輸出するドル箱になっている。ニュージーランド(NZ)のマヌーカ・ハニー生産家が世界5か国で「マヌーカ・ハニー」を商標登録する計画を進めているため、オーストラリアの養蜂業者で異議の声が挙がっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 実はマヌーカの木はオーストラリアにもあり、その蜂蜜の成分はNZ産と変わらないといわれている。これまでマヌーカ・ハニー市場で出遅れたが追い上げに懸命になっている。しかし、NZ産にのみ「マヌーカ・ハニー」のラベルが付けられるようになってしまうとオーストラリア産は市場で大きな打撃を受ける。

 9月にはオーストラリア国内のマヌーカ・ハニー生産者が、キャピラーノなどの大手企業の支援も受け、「オーストラリア・マヌーカ・ハニー連合会(AMHA)」を設立しており、同じ頃にNZの業者がオーストラリアや中国など5か国で商標登録しようとしていることが明らかになった。

 ポール・コレンダーAMHA会長は、「国内産業を結集して商標登録に反対する。NZの業者は他のマヌーカ・ハニー生産国を市場から締め出そうとしている。しかし、私達は自由市場を維持する」と語っている。

 これに対して、NZのユニーク・マヌーカ・ファクター・ハニー連合会(UMH)のジョン・ロークリフ広報担当は、「これはNZとオーストラリアの争いではない。地理的表示(GIs)を用いることで、外国のニセモノが出回ってブランドを汚すのを防ぐためだ。NZ独自の商品には文化や研究などの積み重ねがある。消費者にはNZ産の本物であることを保証する意味がある」と語っている。

 オーストラリア側はキャピラーノだけでなく、ミツバチ協同組合研究センターや全豪ミツバチ産業協会などの研究者もNZ側の商標独占を警戒している。

 また、ロークリフ氏は、オーストラリアの産業と協力し合いたいが、今、商標登録しなければニセモノに市場を奪われ、どちらも負けることになる」と語っている。

 一方、コレンダー氏は、「ロークリフ氏の心遣いはありがたいが、私達はこれからもオーストラリア・マヌーカ・ハニーの名前を使い続ける」と語っている。
■ソース
Manuka honey stoush anything but sweet between Australia and New Zealand

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