豪の法律事務所もアップル集団訴訟検討

寿命延ばすため、意図的にiPhone速度落とす

 2017年12月半ば、アップル社が古い型式のiPhoneに動作を遅くするアップデートを送り込んでいたことを、Redditのメンバーが突き止めた。アップル社は、「このアップデートはiPhoneの寿命を延ばすための措置」と発表したが、すでにアメリカ、イスラエルではユーザーから損害賠償を求める集団訴訟が始まっており、オーストラリアでもQLD州のShine Lawyers法律事務所も国内の集団訴訟を検討していると伝えられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 集団訴訟の内容は、「劣悪な電池の性能をカバーするため、iPhoneの所有者に何の警告もなくアップデートをインストールさせ、ユーザーを欺いた」とするもの。

 同法律事務所では独自にアップル社を相手取って民事訴訟を起こすことで、アップル社の措置に影響を受けているiPhoneユーザーの参加を求めるとしている。

 同法律事務所の集団訴訟専門家、ジャン・サドラー氏は、「アップル社に対してはiPhone 6、6S、SE、7の各ユーザーの集団訴訟が考えられる。オーストラリアでは、製品責任、怠慢、製品保証条件違反、消費者の信頼を損ねたなどの理由で集団訴訟が考えられる。アップル社はiPhoneユーザーとの間でiPhoneの処理速度を落とすことについて明示的な同意がなされていない」と語っている。

 また、オーストラリアとアメリカの法律の違いなども考えに入れ、民事訴訟に持ち込むかどうかは2018年初めまでに検討したい」としている。

 Techコメンテータのピーター・グリフィン氏は、「社会には、携帯電話やコンピュータのメーカーが意図的に製品の寿命を短くしており、否応なくアップグレードしなければならないようにしているという疑惑がある。しかも、アップル製品の場合、正規の店で電池を交換すると非常に高価で、さりとてサード・パーティの店に持ち込むと保証が無効になるという問題がある」と語っている。

 アップル社の措置は、内蔵のリチウムイオン電池が寒冷時の機能が下がることや、電気残量が少ない時、あるいは古くなっている場合、突然iPhoneがシャットダウンすることがあり、アップデートはピークスピードを下げることで突然のシャットダウンを防ぐことが目的と発表していた。
■ソース
Australian law firm investigating class action over slowing iPhones

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