QLD州、パイナプル豊作で農場は収穫を廃棄処分

価格下落と缶詰工場増産拒否で農家は苦慮

 2017年後半からの温暖な気象のため、QLD州北部のパイナプル農園は豊作が続いており、今度は何百トンものパイナプルを野積みにして廃棄処分しなければならなくなっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 パイナプルの成長に適した条件で豊作になれば市場で安値になり、農家は「豊作貧乏」と呼ばれる状況になる。現在、すでに生産コスト割れしているところもある。

 タウンズビルから50kmほど北のローリングストンのダミアン・ベラさんの農場では40トン以上のパイナプルを廃棄処分にしたり、近隣牧場の家畜の餌として無料で提供している。ベラさんは、「長年苦労して農場をやって来たのにできあがった作物を腐らせなければならないというのはつらいことだ」と語っている。

 全豪パイナプル栽培農家団体のスティーブン・ペース会長も、「市場は供給過剰になっており、これ以上出荷しても価格が暴落するだけであり、捨てた方がましだというのが悲しい現実だ」と語っている。

 NQパラダイス・パインズのロバート・リチャードソン・マネージャは、「食品加工企業のゴールデン・サークル社が、業界がもっとも忙しい時期に缶詰工場を操業しないことに決めたため、パイナプル農場の苦境がひどくなっている。缶詰工場は作物の出来具合を考えて操業するものだと思うだろう。パイナプルが豊作なのだからどんどん缶詰にすればいいはずなのだが。今後、国内産パイナプル缶詰が品薄になることが予想できる」と語っている。ABC放送では、ゴールデン・サークル社にもコメントを求めたが、この記事発表時にはまだコメントが来ていないとしている。

 前出のベラさんは、「農家も廃棄処分を減らす工夫が必要かも知れないが、国民にもっとパイナプルを食べてもらいたい」と語っている。
■ソース
Pineapples go to waste as farmers warn of shortage of canned fruit produced in Australia

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