イラワラの鉄鋼産業振興に防衛部門が国内契約

海外にもブルースコープ・スチール売り込み

 先日、マルコム・タンブル保守連合連邦政権は、オーストラリアを世界第10位に入る武器輸出国にする考えを明らかにしたが、2月10日には、武器の鉄材をNSW州イラワラ地域の鉄鋼企業、ブルースコープ・スチール社の製品でまかなう契約が調印されることになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 今回はドイツの防衛テクノロジー企業、ラインメタル社が新規軍用車両の製造にブルースコープ・スチール社と協力関係を結ぶ計画を明らかにした。装甲車両の開発はQLD州ブリスベン西方の新「エクセレンス・センター」施設で進められ、成功すれば100%オーストラリア産の鉄鋼が用いられる。

 協力関係の第一段階として、ドイツ国内での製品試験のため、鉄鋼15トンが輸出されるが、ラインメタル社のティム・ピックフォード戦略部長は、「もし成功すれば、ブルースコープ社は、南半球で唯一厳しい品質基準を満たす供給業者になる。当社が高硬度装甲の材料を買う鉄鋼メーカーは世界に2社しかない。イラワラ地域の鉄鋼産業の能力には目を見張るものがある。問題の一つは、現在、製造業という言葉がダーティ・ワードになってしまっている。私達自身はそのようなことは信じていないが、オーストラリアの鉄鋼チームはきっとイラワラを世界に知られる地名にするはずだ」と語っている。

 ピックフォード部長は、同社の計画では、装甲車両をオーストラリア国防軍に供給し、さらに輸出するとして、「ヨーロッパは大市場だ。そればかりでなく、東南アジアも忘れてはいけない。オーストラリアが、この地域だけでなく、世界に向けて輸出産業の拠点になることは確かだ」と語っている。

 ポート・ケンブラのブルースコープ・スチールは2015年にも閉鎖の瀬戸際に立ったことがあり、今回の契約で、同社だけでなく、イラワラ地域の製造業の雇用促進にも結びつくだろうとしている。
■ソース
Plan to use Illawarra steel for defence vehicles to shore up manufacturing jobs

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る