「労働党が政権復帰すればABC予算復活」

保守連合政権のABC予算削減政策に反対案

 国営放送のABC放送に対する歴代の保守連合政権の考えはよく知られているが、ABC放送の政権からの独立性が保証されており、またオーストラリア国内郡部でABC放送が民間メディアより信頼され、支持率も高いことから政権党も容易に手が出せない。

 しかし、今回保守連合政権がABC放送予算の物価スライド制の停止を決めた。これは事実上ABC放送予算を引き下げるもので、これに対してビル・ショーテン連邦労働党党首が、「労働党が政権復帰すればABC放送予算を復活する」と公約した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 保守連合政権のABC放送予算物価スライド制停止は2019年7月から適用されることになっており、政権内古参政治家は、「ABC放送が予算内でやりくりできるよう支援するためだ」と語っている。しかし、ABC経営陣は、「予算物価スライド制停止は視聴者に対する影響が大きい。また政府は2014年の2億5,000万ドル超のABC予算カットの影響を計算に入れていない」と警告している。

 6月11日、ビル・ショーテン野党労働党党首は、「労働党が政権を取れば、向こう3年間のABC予算の8億3,700万ドルを復活する」と語った。

 また、ショーテン党首は、「2013年の保守連合政権樹立以来の予算削減でABC放送は800人を解雇してきた。もうこれ以上許すことはできない。子供番組から水害やブッシュファイアの警報や報道まで、ABC放送は国民生活に密着してきた。労働党は、ABC放送をめぐる保守派のイデオロギー闘争に対して立ち上がる」と語った。

 マシアス・コーマン蔵相は、「ABCは今も3年間で32億ドルの予算がある。昨今はどんなメディアも予算節約を迫られている。政府機関も生産性と業務効率との向上を求められている」と答えている。

 5月にABC予算の物価スライド制停止発表があった際にはABCのミシェル・ガスリー会長は、「ABC放送が達成してきた業務効率向上を保守連合政府が見落としていることに落胆し、同時に懸念を感じている」と語っている。
■ソース
Opposition leader Bill Shorten vows to restore ABC funding if elected

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