連邦高裁、グーグル相手の名誉毀損訴訟認める

検索エンジンで犯罪界と関係があるかのような記述

 連邦高裁は、ミロダド・トルクリヤ氏に対してグーグルを相手取って名誉毀損訴訟を起こすことを認めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 トルクリヤ氏は2004年にメルボルンで何者かに背中を射たれた。トルクリヤ氏はメルボルン暗黒街とは無関係な市民だったが、当時はメルボルン暗黒街のグループ抗争で双方から死者が出ている時期だった。

 その後、グーグルで自分の名前を検索すると、メルボルンの犯罪グループ・メンバーの顔写真が出てくることを知ったが、その中でトルクリヤ氏の名前がトニー・モクベルら犯罪界のボスらと関係があるかのように描かれていた。

 トルクリヤ氏は、「モクベルはテレビや新聞で見ただけだし、暗黒街の人物で知っているのはたまたま出会ったミック・ガットだけだ。その時はミック・ガットの書類弁護士を務めていたジョージ・デフテロスが私の弁護士だったためだ。私はデフテロス弁護士とライゴン・ストリートで昼食を摂ったあと、帰宅途中でミック・ガットが座っているのに気づいて握手した。それだけだ」と語っている。

 トルクリヤ氏はグーグルを訴えようとしたが、VIC州控訴裁判所で阻まれた。しかし、13日の高裁判決でグーグルを相手取って訴訟に持ち込むことができるようになった。

 2012年にグーグルを名誉毀損で訴えて勝訴していたが、「Melbourne underworld criminals」などの文句で検索すると、名誉毀損のテキスト、自動補完類推機能、有罪判決を受けた重罪犯と並んで自分の画像が表示されることが続いたため、再び名誉毀損で訴えることを考えた。しかし、グーグル側が、「この訴訟で名誉毀損と証明される見込みはない」と主張し、控訴裁判所がその申立を認めた。

 グーグル側は、「名誉毀損に当たるような検索結果はグーグルがつくったものではなく、また、検索結果はトルクリヤ氏の名誉を毀損するものではなく、また、グーグルは免責の資格がある」と主張した。

 しかし、高裁は、検索結果が名誉毀損にあたると判断される可能性があるとして訴訟を認めたもの。

 専門家は、「名誉毀損法にはあいまいなところがあるが、この訴訟の判決でそのあいまいな部分が少し明解になるかも知れない」と期待している。
■ソース
High Court allows Milorad Trkulja to sue Google for defamation over images linked to crime bosses

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