アジア市場の石炭需要拡大で価格も逆転上昇

一般炭原料炭ともに伸び、今後も続く見通し

 需要がじりじりと下がり続けていたアジア市場の石炭需要が2017年から一転上昇に転じており、それにつれて石炭価格も押し上げられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 Minerals Council of Australiaが委託して行わせた調査によると、一般炭、原料炭とも需要が伸びており、2030年頃には年間需要が4億トンに達し、2017年の一般炭輸出量の2倍程度になる。

 世界最大の石炭積み出し港、ニューカッスル・ハーバーの沖合には石炭用バルク船が順番待ちで停泊しているのが日常的光景になっている。

 Councilのグレッグ・エバンズ石炭局長は、「2017年はむしろ石炭輸出額が570億ドルに達しており、過去最大記録をつくっている」と語っている。

 エバンズ氏は、「アジア全域で工業化と都市化に加えてインフラストラクチャ建設プログラムが増えている。それがまた低廉エネルギー源のニーズと重なっている。パキスタンからベトナムまでの地域で進行しており、経済発展と人口増加がそれに伴っている」と語っている。

 さらに、「従来のオーストラリア石炭産業の基盤になっている韓国、中国、日本という北アジア3国に加え、東南アジアでも需要が伸びている。オーストラリアにとってはその需要にどこまで加わっていられるかということだ」と述べている。

 2013年、石炭需要は落ち込み、NSW、QLD両州の炭田地域に激震が走った。アナリストは、石炭価格は2016年にどん底に達した。ニューカッスルでは1トンUS$40、QLD州の原料炭でも1トンUS$80程度になった。現在、原料炭はQLD州の港湾でもニューカッスル港でも1トンUS$120になっている。これは2011年の福島原発事故以来最高値だ」と語っている。

 それに合わせて、炭田地域の住宅不動産も景気回復に向かっている。
■ソース
Demand for Australian coal escalates, building on last year’s turnaround

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