メルボルンの動物園、ネスレ製品の排除を決める

ヤシ油生産がスマトラのオランウータン棲息地圧迫

 メルボルン動物園とウェリビー動物園を運営するZoos Victoriaは、園内のキオスクとフード・カートからネスレ製品を排除することを決めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この措置は、ヤシ油の持続性ある利用を推進する国際組織が同社のメンバーシップを停止したことを受けて行われた。

 Zoos Victoriaは、長年、持続性のあるヤシ油生産キャンペーンを進めており、一部のヤシ油生産産業がスマトラ島のオランウータン棲息地を破壊し、オランウータンを絶滅の危機にさらしていると言われている。

 持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)は、ネスレ社が認証持続性製品の生産や購入に関する行動概説報告書提出を怠ったため、先週に同社のメンバーシップを停止していた。同社は7月20日までに報告書を提出するかRSPOメンバーシップを剥奪されるかとなる。

 Zoos Victoriaでは、同社がRSPO基準を遵守しない限り、同社の製品を扱わないと発表している。

 Zoos Victoriaのレイチェル・ロウリー野生保護科学部長は、「私達の施設で販売する食品が野生生物の絶滅に加担していないことを保証する最善のもっとも信頼できる手段だ。海外ではヤシ油生産のためにオランウータン2種、スマトラ・タイガー、ピグミー・カバなどの生物種が絶滅に追いやられている。

 Zoos Victoriaでは、ヤシ油を使わない食品または認証持続性ヤシ油のみを使った食品しか販売しない。

 アレンズ・ロリーズ、ライフセーバーズ、スマーティーズ、キット・カット、エアロ、ミルキー・ウェイ・バーなどがキオスクの店頭から取り除かれた。

 一方、ネスレ社は、「Zoos Victoriaの決定は残念なことだ。当社はRSPOの目標を支持してきた。当社の製品にはまった変わりはない。RSPO認定を受けた同じサプライ・チェーンからのヤシ油原料のみを使ってきたし、これからも使い続ける。RSPOと協議し、取り急ぎ、製品の再認定を受けるつもりだ」と発表している。

 ただし、RSPO認定制度がヤシ油生産の持続性を向上させているかどうかを危ぶむ声もあり、QLD大学の研究者がインドネシア・ボルネオで認定プランテーションと未認定プランテーションを比較した結果、RSPO認定が優れているとはいえない」と発表している。
■ソース
Melbourne zoos dump Nestle products over palm oil controversy

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る