エネルギー計画発表、再生可能エネルギー拡大

移行期の電力供給確保に石炭火力継続の声も

 国内電力市場調整企業のAustralian Energy Market Operator(AEMO)がまとめた電力市場報告書によると、再生可能エネルギー発電への投資が急増しており、全土の配電網に大規模な点検調整が予想されるため、国民世帯も備えておかなければならない。また、その移行期の電力供給を確保するため、現行火力発電所の稼働維持を求める声が挙がっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 また、電力供給中断のリスクとコストはさらに増大しており、国内配電網の容量と信頼性を向上するために必要な大規模プロジェクトをいくつか提案している。

 また、新規エネルギー・プロジェクトの80%が風力および太陽光発電であり、AEMOは、これまでの化石エネルギー発電からの変化に対応するため、新規送電線、蓄電池、水力発電拡大などの包括的な投資計画を提案している。

 一方、AEMOは、現在国内電力市場(NEM)の電力消費量の3分の1をまかなっている石炭火力発電所が閉鎖されていくと予測しており、一部の発電所が予定より前に破局的な故障に見舞われるリスクをも警告し、「今後20年間で既存の石炭火力発電所が技術的な寿命を迎え、そのほとんどは退役することになる」と述べ、火力発電所は基礎的な安価なエネルギー源となっているため、その予定より早い退役の影響を緩和する方策が重要になるとしている。また、そのためとして、既存火力発電所の稼働寿命をさらに引き延ばすことが必要になるだろうとしている。

 現在、ジョシュ・フラデンバーグ・エネルギー相が、新政策、National Energy Guaranteeに基づいて州、準州との合意を求めており、電力小売業界に信頼性基準を適用するこの新政策は石炭火力発電に有利になっている。
■ソース
Energy plan keeps the coal fires burning as long as possible

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