「空港責任回避」とペースメーカー女性の苦情

空港保安検査場の接触検査中にハンドバッグ盗難

 84歳の女性が空港の保安検査場で84歳の女性が接触検査を受けている間にベルトコンベヤーに残していたハンドバッグを盗まれた。CCTVから持ち去った人物が発見され、バッグは戻ってきたが、中身は抜き取られていた。被害状況から被害者の女性は空港の責任を求めているが、空港が相手にしてくれないと苦情を訴えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2018年7月、被害者のヘレン・スイートナムさんは、娘に会うため、メルボルンからマウント・ガンビア行きの飛行機に乗った。メルボルン空港の保安検査場でスイートナムさんの胸に埋め込まれたペースメーカーが探知機に引っかかり、警告音が鳴ったため、スイートナムさんは、ハンドバッグをコンベヤーベルトに残したまま女性警備員に他の場所に連れて行かれた。

 スイートナムさんがコンベヤーベルトに戻ってみると、ハンドバッグがなくなっていた。ABCラジオ・メルボルンでスイートナムさんは、「ショックで気持ちが悪くなった。係官にはすぐにバッグがなくなっていることを伝え、空港警備がCCTVを調べ、空港ターミナルで、スイートナムさんのバッグを持つ女性を発見した。

 しかし、警備員は、「バッグを持ち去った女性は、間違って持ってきてしまった」というその女性の説明に納得して女性を連行せず、バッグだけをスイートナムさんに返した。果たして、バッグは返ってきたが、630ドルの現金、携帯電話、クレジットカードなどの中身が抜き取られていた。

 スイートナムさんは、この盗難の責任はメルボルン空港にあると訴え、「私は、係官によって、持ち物をコンベヤーベルトに残したままにしなければならず、そのまま離れた所に連れて行かれたのだから、その間、私の所持品の管理責任は空港にある」と語り、しかし、メルボルン空港は私の訴えを聞かず、何の返事もしてこない。まるで、ほっとけばあきらめるだろうというような態度だ」と訴えている。

 VIC州高齢者協議会のロンダ・ヘルドCEOは、「オーストラリア全土の空港セキュリティで高齢者や障害者の人間的尊厳が侵されるという苦情はまったく珍しくない。検査のために離れた所に連れて行く場合、所持品も所有者と常にともにするように図るという取り決めがなければならない。また、保安検査場も高齢者は障害者の利用しやすいように改造しなければならない。今のままでは高齢者や障害者が他の乗客を長く待たせることになり、本人達に心理的な苦痛を与えることになる」と語っている。

 ABC放送はメルボルン空港にコメントを求めたが放送当時までにコメントがなかったとしている。
■ソース
Woman who had handbag stolen at Melbourne Airport calls for security improvements

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