空の混雑緩和にシドニー空港門限見直し勧告

豪競争消費者委員会(ACCC)が要請

 消費者保護機関の豪競争消費者委員会(ACCC)が、シドニー空港の門限見直しを求め、「オーストラリアでもっとも離着陸回数の多いこの空港の混雑の調整を難しくしている」と述べている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 9月17日付で豪競争消費者委員会(ACCC)が生産性委員会に提出した意見書で、「連邦政府は、シドニー空港の門限と1時間あたりの航空機の発着回数上限を定期的に見直すべき」としている。

 ACCCのロッド・シムズ委員長は、「航空機の発着を午後11時から翌日午前6時まで禁止していることで大勢の人が影響を受けている」と述べ、「午後11時近くになってシドニー空港に到着する航空機に乗ったことのある人なら誰でも知っている深刻な問題だ。パースからのフライトに乗ったことがあり、シドニーに午後11時2分過ぎに到着することになった結果、航空機はメルボルンに行き先変更になった。

 門限は、地上の住人に対する航空機騒音の影響を抑えることを目的としているが、ACCCの意見書は、「門限を定期的に見直し、航空機の騒音を減らすなどの技術革新があればそれが反映されるべきだ」としている。

 シムズ委員長は、「シドニー空港の門限は騒音管理と乗客輸送ニーズのバランスを取る作業であり、航空機の騒音が小さくなれば定期的にこれを見直すことが必要ではないかということだ」と述べている。

 しかし、Sydney Airport Community Forumのケビン・ヒル氏は、「いくら一部の航空機の騒音が小さくなったとはいえ、依然として大きな騒音であることは変わらない。音は小さくなっても、航空機が大型化しており、また発着が頻繁になっている。また、シドニー空港はシドニー都心部から8kmしか離れておらず、しかも古くからの住宅街が周辺に広がっている。門限や発着回数上限を取り払うとこで生産性は上がるかも知れないが、航空機騒音で影響を受ける人は百万人を超えており、空港の騒音を増やすことは選択肢に入らない」と反論している。

 オーストラリア国内には門限のある空港は4港しかなく、また1時間あたりの発着回数に上限を設けているのはシドニーだけ。
■ソース
Sydney Airport curfew review urged to ease congestion woes

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