ガスリーABC放送理事長、運営委員会に罷免される

国営放送の経営方針巡り、5年の任期の半ばで

 9月24日、ABC放送役員会はミシェル・ガスリーABC放送理事長を5年契約半ばの2年半で解任したと発表した。

 ガスリー理事長は、「大きなショックを受けた。法的対応も考えている」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ABC放送のジャスティン・ミルン役員会会長は、「役員会は、これガスリー理事長がABC放送全組織を率いることはABC放送の利益にならないと決定した」と語っている。

 ガスリー理事長は、「ABC放送と私の間の契約では、役員会は、何らの理由も示さずに即時に契約を解除することができるとしているが、役員会がその契約解除条項を適用する正当性はないと思う。現在、これまでABC放送が経験している大きな変革についても、Investing in Audiences行動方針にしても、私の業績についても何ら問題になったことはない」と語っている。

 さらに、「ABC放送の独立性を守らなければならないということも含めてオーストラリア社会にとってABC放送が重要であることについては常に訴えてきた」と語っている。

 一方、ミルン会長は、「ABC放送職員と毎週ABC放送を視聴する何百万人もの国民の長期的な利益を考えて決定した。ガスリー会長に対する尊敬もあり、決定の要因を公開したくないが、彼女のリーダーシップ・スタイルはABC放送が前進するために必要なスタイルとは違うという考えになった。また、ガスリー理事長と連邦政府の関係ももう少し改善の余地があったのではないか。とは言え、ガスリー理事長は大いに尽力したし、政府との関係にも努力を払っていた。ABC放送は組織として政府から独立していなければならないが、同時に政府がABC放送の資金を決めるのだから、政府との関係については微妙な配慮が必要だ」と語っている。

 さらに、「ガスリー理事長罷免につていは政治家から圧力がかけられていたなどというようなことはない」と述べ、「ガスリー理事長はABC放送をデジタル時代に対応させるためによくやってくれた。個人的には彼女は優れた業績を残したと思う」と語っている。

 また、ガスリー理事長の2年半の努力には役員会も感謝していると述べた。

 ABC放送ジャーナリストの中には、ABCメルボルンのジョン・フェイン氏のように、「30年間務めてきたが今ほどABC職員の士気が低くなったことはかつてなかった。ガスリー前理事長はジャーナリズムや報道のコンテントについてはまったく関心を持たず、システム、組織形態、フロー・チャートといったものにこだわっていた」と批判する者もいる。

 新しい理事長が決まるまで、ABC放送のエンターテイメント&スペシャリスト部長のデビッド・アンダーソン氏が理事長を代行する。
■ソース
Michelle Guthrie sacked from ABC managing director role halfway through term

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