「電力需要急変時に発電所よりも迅速に対応」

電力市場機関、SA州テスラ蓄電所能力を評価

 電力危機を体験したSA州の労働党前州政権がエロン・マスク氏とテスラ社の蓄電所施設建設の契約を結んだ時、スコット・モリソン財務相(当時)は、「電力系統にとって大規模蓄電所などコフス・ハーバーの大きなバナナやバリナの大きなエビ程度にしか役立たないだろう」と発言しており、また、マット・キャナバン資源相は、「大規模蓄電池などエネルギー業界のキム・カーダシアンだろう。有名だということで知られているだけで何の役にも立たない」とこきおろしていた。

 しかし、国内電力市場機関のAustralian Energy Market Operator (AEMO)は、「電力需要急変時に従来の発電所よりも迅速に対応でき、しかも電力価格を押し下げている」と高く評価している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 AEMOのデータでも、電力需要の変化に対して、従来の石炭やガスの火力発電所よりも迅速かつ正確に電力供給量を調節することができており、さらにはAEMOが可能と考えていたレベルを上回る迅速さと精度で変化に対応しており、同時に電力価格を抑えることに成功している。これはうれしい驚きだし、この技術をもっともっと送電系統に備えるよう働きかけたい」と語っている。

 ただ、現在も電力問題では保守連合と労働党ではイデオロギーが先行する状態でAEMOのメッセージもすんなりと受け入れられているわけではない。

 AEMOによると、全国送電網の需要の細かい変動に対しても従来型の火力発電所の対応は秒単位で追従するが、テスラ社の大規模蓄電所はミリセコンドで対応が可能になっている。

 SA州政府は緊急用電力備蓄として年間400万ドルを計上して大部分の電力を購入しているが、電池備蓄のために電力価格が押し下げられる傾向があり、予算も十分に相殺されていると述べている。
■ソース
Tesla battery proves a leading source of dispatchable power, AEMO says

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