高齢者施設と託児所を組み合わせる試み

双方に良好な効果が見られたとしている

 NSW州内の高齢者施設の認知障害者棟に託児室を設け、高齢者と子供を一緒に過ごさせる実験で、認知障害の高齢者にも、子供にも良好な効果があったとしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NSW州最南部海岸地域のこのイムレイ・ハウスのダイバージョナル・セラピストのシェリダン・レフトウィッチ氏は、「認知障害の高齢者に託児所の子供の相手をさせることで高齢者には目的意識を取り戻させ、眠っていた認知能力や社会性にを呼び覚ましている。子供達が入ってくると入居者の顔が笑顔に変わり、「今日は元気?」とか、子供の名前を尋ねたりするようになる。子供達がいなければ入居者はそのような会話をほとんどしないはずだ」と語っている。

 ヘイリー・レイノルズ氏は1年前にイムレイ・キンディを開いたばかりだが、高齢者の「おじいちゃん、おばあちゃん」らは、子供達に分け隔てなく接するため、子供達も高齢者施設に入るのを心待ちにしている。

 レイノルズ氏は、高齢者施設と託児所の双方の認可を受けており、「そこでは子供達は、受け入れることを学び、価値観の多様性を学んでいる。ただし、全員が同じと言うことではない。話せない人もいるし、動くことができない人もいる」と語っている。

 さらに、「高齢者は親の役割を取り戻し始めており、これは非常に重要なことがらだ」としており、レフトウィッチさんは病院の認知症棟で働いているが、子供達が訪れるようになった1年間、かなりの変化に気づいて、「認知症がどこかに吹きとんだ感じがある。子供達は高齢者の発語にそれほど注意していないため、高齢者達も気兼ねなく好きなように話せる効果がある。

 入居者は、様々な挙動をすることがあるが、託児所のある日にはその感情も安定し、現実を認識するために非常に役立っている、と語っている。

 ただし、どのような効果があっても、高齢者施設も託児所も厳格な規制を受けており、すぐに広まることは考えられないとしている。
■ソース
Nursing home day care room gives residents a boost and children ‘nannies and poppies’

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