過去1年でペトロール価格20%上昇

「できることは何もない」とアナリストの分析

 ペトロール価格は過去10年間の最高水準に達しているが、過去1年間のペトロール価格20%上昇は原油の国際価格上昇と豪ドルの低下が原因であり、アナリストは「これに対してできることは何もない」と見ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 さらにアメリカのドナルド・トランプ大統領がイラン経済制裁を強めており、ほとんどすべての国がアメリカの制裁に従っているため、国際的な原油供給量が減ることからさらにペトロール価格上昇につながることは必至。

 連邦政府は石油企業を分割する権限を豪競争消費者委員会(ACCC)に与えることも検討しているが、ACCC委員長はその措置でペトロール価格低下ができるとは考えていない。また、連邦政府は大手石油企業を非難しているが、与党のバックベンチ議員は燃料税引き下げを要求している。

 Australian Institute of Petroleumの発表した数字によると、2017年11月のリットルあたり$1.32から2018年10月には過去1年間で最高の$1.60まで急激に上がっている。ただし、それ以後4.4%下がって、リットルあたり$1.56になっている。

 CommSecのライアン・フェルスマン主任エコノミストは、「単純な需要と供給の問題だ。米政府はイランに対する経済制裁を再開すると発表しており、イランは世界でも最大級の原油生産国であり、その経済制裁が供給量を引き下げることになる。しかも、アメリカではドライブ・シーズンの夏の間に原油備蓄をかなり減らしており、需要と供給のバランスがかなりずれている。また、オーストラリア国内のドライバーにとっては石油市場全体が「1バレルあたりの米ドル価格」で設定されていることから豪ドル安が痛手になっている。

 保守連合連邦政府はすでにエネルギー価格引き下げを2019年連邦選挙の争点にしており、燃料価格引き下げの行動を起こしたがっており、スコット・モリソン連邦首相は石油企業を威嚇しているが、そのためにACCCをテコとして利用しようとしているが、ACCCのロッド・シムズ委員長は、「政府案の企業強制分割については、サービス・ステーションはあらゆるところにあり、結局ペトロール市場を助けることにはならない」と語っている。
■ソース
Petrol prices surge 20pc this year, but analysts say not much can be done about it

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