アダニ社、カーマイケル炭鉱操業開始

ただし自己資本投資の超小規模炭鉱

 アダニ社は、オーストラリアに残る最後の未開発炭田の開発事業で炭鉱開発反対運動の標的にされてきた。一方、アダニ社はカーマイケル炭鉱の大規模開発を主張し続けてきたが、どこの銀行からも融資を受けられず、また、中国、韓国、インドでも政府筋の資金を得ることができなかった。アダニ社の炭鉱開発事業は計画以来8年が経過している。

 インドの富豪、ガウタム・アダニ氏が経営する巨大コングロマリットが最小限の規模で炭鉱と鉄道プロジェクトを開始したと伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同社はカーマイケル炭鉱開発を自己資本で進めており、当初は予定をかなり下回る小型炭鉱開発になる見込みで最終的には年産2,750万トンにまで拡大すると発表している。しかし、その数字でさえ、認可されている年産6,000万トンの半分以下である。

 また、石炭をグラッドストン港まで運ぶ鉄道も狭軌が計画されており、そのため、将来的な輸送容量拡大は難しくなる。

 炭鉱開発が最初の予定通りになっていれば、ギャリリー炭田のカーマイケル炭鉱は世界最大の輸出炭鉱になるはずだった。ただし、2,750万トンの生産量でも膨大だが実際に生産量がその数字に達するのかどうかには疑問も生まれている。

 ギャリリー炭田にはいくつかのプロジェクトが控えているが、この地域の炭質は、ハンター・バレーの高品質一般炭やQLD州ボウエン炭田の石炭と比べて品質が落ちる問題があり、商業的になる立つかどうかが危ぶまれている。最高品質炭は価格も上昇を続けているが、気候変動問題の前では低質炭の価格が下がり続けると懸念されており、先日には下降2年間で最低の価格にまで下がっている。

 また、ギャリリー炭田の膨大な埋蔵量が掘り出されることになれば気候変動もかなり厳しい状況になる。
■ソース
Adani’s Carmichael mini-mine opens the floodgates for more Queensland coal mines

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