航空乗降客増加率、過去5年間で最低の水準に

米中貿易戦争、航空運賃上昇などが影響

 オーストラリアの国際線・国内線乗降客増加率が過去5年で最低の水準になっている。国内・国際両市場で余暇、ビジネスの航空旅客が伸び悩んでいる。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 7月16日、メルボルン空港は、2019年6月30日までの12か月間の乗降客の増加率は1.9%で3,740万人と発表した。過去5年間の航空乗降客平均増加率は4.2%にもなっている。

 その内訳として、国際線乗降客増加率は5.3%、2018年度の増加率の約半分としている。また、国内線乗降客増加率は、1年前の2.5%と比較するとかなり低い0.4%に留まっている。

 ASX上場のシドニー空港の最新乗降客データによると、2019年1月から5月までの間に乗降客数は0.1%減少、また、国内線乗降客は1.4%減少している。

 豪統計局(ABS)が7月12日に発表した数字によると、2019年5月末までの1年間の短期旅行者到着数は3.3%に減少しており、2012年以来の最低の水準になっている。

 メルボルン空港のライエル・ストランビCEOは、「燃料価格上昇で航空会社も新航路を開拓したり、席数をふやしたりすることが難しくなっている。その上、中国とアメリカとの間の貿易戦争で需要が伸び悩んでいる」と語っている。

 統計局(ABS)のデータによると、これまで最大規模だった中国からの旅行者が0.4%減少しているが、ストランビCEOは、「豪ドルが弱くなっているため、海外に出かけるオーストラリア人も減っている」と語っている。

 さらに、国内路線でも、カンタスとバージン・オーストラリア、さらにそれぞれの低料金航空会社のジェットスター、タイガーエアーは輸送力を抑える一方で航空運賃を20%から30%引き上げている。また、今年に入ってシドニー空港も、「航空会社が輸送力を抑えているため国内旅客数が減っている」としていた。
■ソース
Traveller numbers hit slowest growth in five years as trade war, higher fares bite

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