TASウイスキーが「世界最高」

英の「世界ウイスキー大賞」で

 TAS州のウイスキー蒸留所「サリバンズ・コーブ」が、3月20日(現地時刻)にロンドンで開かれた「世界ウイスキー大賞」で「世界最高のシングル・モルト」賞を獲得した。

 この大賞のシングル・モルト部門はスコットランドの名門蒸留所の他、日本も「山崎」が出品しており、熾烈な競争がある部門。また、この大賞はウイスキー・メーカーにとっては世界最高の賞であり、同醸造所の共同経営者でマネージャも務めるパトリック・マクガイア氏は、「これでオーストラリアとTAS州がウイスキーの産地として一躍知られるようになる。ウイスキーの賞はいくつかあるが、どんな蒸留所でも世界ウイスキー大賞入賞を念願するものだ。サリバンズ・コーブはこれまでもオーストラリア最高、オーストラレージア最高、南半球最高という賞は獲得していたが、世界最高というのは信じられないような快挙だ。これで世界のウイスキーの仲間入りが果たせた」と語っている。

 審査員は、同蒸留所のフレンチ・オーク樽を、「軽く、ぴりっとしており、魅力的な味わい」、「滑らかで柔らか、天国で作られた味わい」、「うまくシンプルに抑えている」と評している。一方、マクガイア氏は、「審査員が感じたのは、私たちの蒸留所はウイスキーに手を加えすぎないということではないか。規模の大きい蒸留所は手を加えすぎていると思う。瓶に詰めるまでの全行程をゆっくりと昔ながらの方法で進めている。そうすることで天然の風味、色、粘度をそのまま封じ込めることができている。審査員もなかなかその味わいを見つけることができないのではないか。今後も昔ながらのウイスキーづくりを続けていくつもりだ」と語っている。

 TAS州には小さいながらも高い評価を受けるウイスキー蒸留所がいくつかあり、驚くべきことには、オーストラリア国内でよりも海外で知名度が高い。マクガイア氏は、「オーストラリア全土がTAS州のウイスキーを認識するのにはちょっと時間がかかりすぎた。過去6年か7年、ヨーロッパやカナダに輸出してきたが、オーストラリア国内販売はまだ2年の実績しかない」と語っている。

 受賞したシングル・モルト・ウイスキーを飲んでみたいという向きには残念ながら、このウイスキーは525番樽から516本が瓶詰めされただけで、ずっと前に各地に出荷され、どこでもすでに貴重なウイスキーになっている。蒸留所にも3本しか残っていないとのこと。(NP)

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