カンタス、5,000人解雇本格化

運輸労組「市民不服従」で対抗宣言

 3月30日、運輸労組(TWU)のメンバーは、カンタス社員の雇用を守るため、市民不服従のキャンペーンを始めることもちらつかせている。

 同日、カンタス航空の5,000人解雇計画に抗議する労組員数百人がシドニーで集会と行進を実施した。TWUのトニー・シェルドン全国書記長は、「カンタスの計画はまったく受け入れられない。労組員はストライキはしない。しかし、代わりの抗議手段を考えることになる。道路封鎖か市民不服従か。ともかく、私たちはアラン・ジョイスのようにはならない。社会に予め警告するし、乗客が他の方法で移動できるよう考慮する」として、以前に労組のストに対抗してカンタス航空のアラン・ジョイスCEOが突然世界中のカンタス航空便の即時運行停止、全社員ロックアウトという極端な手段に出たため、海外でカンタス便に乗ろうとしていた乗客が現地で立ち往生するという事態に陥ったことに言及し、さらに、「我々にも社会の一員として立ち上がる権利がある。会社と政府に対して、オーストラリア国民の雇用を守るために戦えという権利がある。我々は戦う用意がある」と語った。

 これに対してカンタス側が声明を発表し、「当社は役員の報酬も引き下げており、解雇もできる限り任意退職でまかなおうとしている」と述べている。しかし、カンタス社員側は、「我々はジョイスに出て行ってもらう。これ以上我慢できない。前回は彼らが挑戦してきた。今回は我々がジョイスに挑戦する番だ。子供たちやその子供たちのことが気がかりだ。企業や政府には未来がない。彼らは会社を崩壊させ、この国を崩壊させようとしている」と述べている。

 カンタス航空は2013年下半期に2億5,200万ドルの損失を出したと発表しており、3月28日にはVIC州アバロン空港の航空重整備基地が閉鎖され、300人が失職した。

 3月初め、ジョイスCEOが連邦議会上院調査委員会に証人として出席し、「会社は記録的な額の燃料代金請求書と信用格付け引き下げという荒波をかぶっており、解雇は避けられない。繰り返すと、厳しい決断を迫られている。5,000人を解雇するというのは簡単なことではない」と証言した。(NP)

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